882*ヤメルトキモ ページ2
荘厳なオルガンの音色がチャペル内に響く。
一歩踏み出した瞬間、バージンロードの中ほどに立ってこちらに視線を向ける松本さんを見て固まってしまう。
・・・何で？
どうして？
.
.
───ねぇ、グレーのタキシード着なかったの、まだ怒ってる？
前撮りの時、私を優しくリードする松本さんに対して沸き起こった、"誰にでも優しいの？"という嫉妬故のモヤモヤ。
そんな私に松本さんが投げかけた言葉が、頭の中でこだまする。
.
父『ホント、愛されてるね(苦笑)』
シャイニーグレーのタキシードを纏って、今までで一番の笑顔を浮かべた松本さん。
「・・・騙された。
オルガン、壊れてない(苦笑)」
父『だね？(苦笑)』
バカ。
バカバカ。
松本さんのバカ。
・・・そんなカッコいい事、しないで。
.
「バカ」
思わずそう零した私にお父さんが肩を竦めて笑いを堪える。
父『お父さんには、"大好き"って意味に聞こえるよ(笑)』
・・・そういう意味だもん。
松本さんの前で立ち止まると、二人が頭をゆっくり下げる。
父『任せたよ？』
潤『はい』
綺麗に微笑んで、その顔を私に向ける。
潤『どうぞ？』
差し出された左腕。
自分の腕を絡めて、
「・・・バカ。」
小さく毒づく。
潤『ん？[大好き]って？(笑)』
「バカ。」
フフって肩を竦めて、
潤『行こう？』
共生の一歩を踏み出す。
絡めていた右腕を松本さんの腰に添え、左手で松本さんの腕を掴む。
「大丈夫ですか？」
潤『・・・ありがとう。
助かる』
「病める時も健やかなる時も、だから。
夫婦だから当たり前デショ？
ゆっくり行きましょ？」
潤『うん』
目を合わせただけで笑みが零れるこの関係が好き。
何度も何度も注がれる優しい眼差しに、胸が温められるの。
《882*ヤメルトキモ》
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とも(プロフ) - こんばんは。とってもステキな終わり方で胸熱です。お互いに辛い過去？を乗り越えて運命の人に巡り会えた。「初めてのモデル」には感動すら覚えました。夢中で読み込みました。ステキなお話をありがとうございました。 (2021年9月17日 19時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - ありがとうオリゴ糖♪飴ちゃん開けたくなってる← こんなにコメントしたお話はありませんってくらい愛しています(真顔)愛しい紫旦那様をありがとう ヤバいな私(・∀・)そうね渡鬼にはこんなイケてる旦那様はいなかったwww 新婚旅行を楽しみに明日からも潤を愛でていくわ (2016年10月4日 14時) (レス) id: 9a0f7c39bf (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» 終わってしまったよｗ でも許して？なんか、リアル誕プレになったみたいだしｗ たたね、ひとつ言うと、Noriuは渡鬼じゃないっすｗｗｗｗ 紫旦那さまに愛されて素敵な1年を過ごせますように☆ (2016年10月4日 9時) (レス) id: e8327fc405 (このIDを非表示/違反報告)
奈穂(プロフ) - 初夜の旦那様からのオネダリが仕事中に浮かび･･･(￣∀￣)怪しい販売員になってた１日 指輪だけじゃなく全て一つになりたい旦那様 幸せ度アップしてるのに〜ラストが近いなんて( ´｡pωq｡)永久に終わらないと思ってた← (2016年9月30日 20時) (レス) id: 9a0f7c39bf (このIDを非表示/違反報告)
さいか(彩)(プロフ) - 奈穂さん» 幸せで何よりｗｗｗｗｗｗｗｗ(それに尽きるｗｗ) (2016年9月30日 9時) (レス) id: e8327fc405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか(彩)
| 作成日時：2016年9月26日 0時
