【J.M】Noriu gauti【16】

633*脅迫 ページ33

お母さん・・・(苦笑)。



母『ちょっとクルッと回ってみて？』



言われた通りにすると、



母『潤くん・・・少しは自粛して？(苦笑)

そりゃ、喧嘩の後の仲直りはいいことなんだろうけども、こういう服を着るって分かってて背中にキスマークなんて残しちゃダメでしょ(苦笑)』


「お母さんっ！！！」


潤『女将さん(苦笑)。

それ、この人の前で言ったらオレがめちゃくちゃ怒られるんだからね？

っていうか、ご指摘の件については・・・それはまぁオレが全部悪いんですけど、ひとつだけ言い訳させて貰うと、あなたの娘さんがとっても良いオンナでオレを虜にするから。

だからこうなるんです(苦笑)』



二人のやり取り聞いてたら恥ずかしいを通り越して頭が痛くなる。



.




母『これ、ダイヤ？

なんか水みたい。ゆらゆら揺れてて不思議ね？』



え？


キラキラじゃなくてゆらゆら？



潤『さすが女将さん(笑)。

Aちゃんはそんなトコ、全然気付かなかったよ？(笑)』


母『ああ、アレじゃない？

身に付けたら、プロポーズされた事が嬉しくなっちゃってそこまで観察出来なかったってだけでしょ？』



そ、そういう事にしておいて？(苦笑)



潤『ふふ、別にショックなんて受けてないからね？(笑)

あとから"なんか不思議"って気付いてくれたらいいかなーって思ってたし』



あの。



どうしてそんなに、笑顔が眩しいんですか？(真顔)



母『前から気付いてはいたけども。

潤くんってホント一途で末期よね(苦笑)』


潤『そうそう。既にヤバいくらい惚れてます(笑)。

だから、女将さんにも先生にも凄い感謝してる。

こんな人に育ててくれたこと』



松本さんが半分茶化すように言った言葉が、お母さんを一瞬で黙らせる。



口元を覆って、溜め息をついてから



母『潤くん。それ以上この子を褒められたら、泣くわよ？(苦笑)』



何を脅迫してんの？(苦笑)



《633*脅迫》

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