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83. ページ34

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彼女の腕も僕の背中にまわり


「…ふふ、私も同じ気持ちだよ」


たったそれだけの言葉が
どうしようもなく嬉しかった。


「大好き、ジミナ。笑ってお別れしようね」



式ではあんなにたくさん涙を見せていた
彼女だけど最後は約束を果たそうと気丈だった。



名残惜しく離れ

「ばいばい、ジミン!」

そのAの言葉で撮影は締めくくられた。



カットの声にお互い力が抜けた。



監督やカメラマンに挨拶をして


最後にメンバーにも挨拶をということで
メンバーたちが控え室として
使わせてもらってる部屋へ

マネージャーと着替えた彼女と3人で向かった。



JN「おー、お疲れジミナ!」

YG「無事終わったみたいだな、お疲れ」



JM「待たせてごめんね、みんな。
あ、それでAが最後の挨拶を…」


JK「ヌナ!」

JN「Aちゃんもお疲れ様」



「みなさん今日はお世話になりました。
不慣れな私でたくさんご迷惑かけたかと思いますが
とても楽しく撮影させていただきました」


JN「いや、堅苦しいよ!!」


「ジンさん。笑

こんな貴重な経験させてもらって
本当に幸せでした。
みなさんも身体に気をつけて、
ずっとずっと応援してます!」



ラップラインのヒョンたちは
「企画に協力してくれてありがとうございました」
「ジミナが世話になりました」
「ステキな撮影でしたよ」
と握手を交わしていて


飲みに行って仲良くなった
ジンヒョン、テヒョン、ジョングガは
また絶対会おうね、とハグを交わしていた。



最後は僕。


みんなに見られてるのは恥ずかしいけど
本当にこれが最後。

この瞬間が終われば手を離さなきゃならない。



JM「A、大好きだよ。本当にありがとう…」

「私もだよ」


彼女の手を握りしっかりと目を見つめた。

彼女の瞳からも
僕と同じ気持ちが伝わってきて泣きたくなる。


最後に力いっぱい、
震えるくらいに彼女を抱きしめた。


そして約束通り、

大好きな笑顔を残して僕の元を去って行った。


.



扉が閉まった瞬間
立っていられなくなって
頭を抱えてその場に蹲った。


そんな僕をテヒョンが抱きしめてくれ
「ジミナ、泣かないで…」と。



ヒョンたちが苦い顔をしていて
雰囲気を暗くしてしまってるのは
わかってるけど気遣う余裕なんてなかった。




恋することも久々で
失恋だってそう。


この虚しさ、悲しさを
どうすればいいかわからなくて
ただひたすらに悲しみに覆われた。


.

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン
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みー - このお話大好きなので、更新されて嬉しいです(^^)続きも楽しみにしてます!! (2019年12月26日 23時) (レス) id: ddf314a032 (このIDを非表示/違反報告)
seawindyoongi(プロフ) - 続きが気になります。 2人の恋が実って欲しいで。 (2019年10月25日 13時) (レス) id: 036b7a305c (このIDを非表示/違反報告)
az★ - グクペンですがジミンペンになりそうなくらいこのお話のジミンちゃん可愛すぎますーー(^ ^)笑 更新楽しみにしています! (2019年10月21日 16時) (レス) id: 4b0096ca12 (このIDを非表示/違反報告)
カフェ猫 - 続きがめちゃくちゃ気になる…このお話大好きです!!2人の恋が実ってほしな〜更新楽しみにつてます!! (2019年10月21日 13時) (レス) id: baaac411fe (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 初めまして!大好きです!ジミンちゃんと私の恋うまくいけーと思いながら見てます!(笑)また更新楽しみにしてます! (2019年10月21日 13時) (レス) id: 6b5361ae0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツバキ | 作成日時:2019年9月4日 7時

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