僕が選んだ君2

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本当の式なら集合写真撮って
終わりな流れだけどこれは撮影。


チャペルに戻って
Aを招待客の席に座らせ
BTSで壇上へと上がる。


本来なら披露宴でやる余興。

みんなから
Aへのプレゼントだよ。


Aだけに向けた特別ライブ。

君が見たいと言った3曲だけを
全力で歌って踊った。



Aはウェディングドレス姿で
マネヒョンが持ってきたアミボムを振りながら
楽しそうに掛け声までしていた。

さすがファン、完璧な掛け声に
みんな笑ってしまった。


最後に僕1人だけ、僕からのプレゼントは



ー serendipity ー



叶わない思いを歌に乗せて
君に伝わるように。


さっきまであんなに楽しそうにしてたのに
涙を見せる彼女。
今日は泣いてばっかりだね。




余興も終わり撮影もいよいよ終盤。


メンバーたちは撤収し
僕たち2人だけでの撮影。


メンバーたちはすでに終わらせてる
別れの撮影をしなきゃいけない。





JM「ふぅ、終わったね結婚式。どうだった？」

「緊張したけど楽しかったよ！
あの集合写真にわたしがいるなんて
なんだか信じられない…」

JM「今更？笑
すごく良く撮れてたよねあの写真」

「ね！あれ家宝にする！」

JM「あはは！大げさ！」

「大げさなんかじゃないよ。
明日からはその写真見ながら
今までのことは夢じゃなかったんだ、
って思いながら頑張る！」

JM「…ん、
お別れだね…寂しいな」



言葉にすると一気に現実味を帯び
悲しさが押し寄せる。



JM「Aと出会えてよかったよ。
相手がAでよかった。
１ヶ月間ありがとうね？すごく楽しかった」


「こちらこそありがとう！
色んなジミンを見せてくれて
たくさんの幸せをくれて
私は少しくらい返せたのかな？
すごく幸せな１ヶ月でした！
私を選んでくれて本当にありがとう」


JM「１ヶ月間この撮影がメインだったから
明日からないなんて実感湧かないよ。笑」


「そうだね。笑
また忙しくなるんだろうけど身体に気をつけてね？
遠くからだけど、ずっとずっと応援してる。
ジミンがBTSのJIMINじゃなくなるその日まで
ずっと私はあなたのファンだから。
いつでも健康に、幸せでいて下さい」



僕を気遣ってくれる言葉が暖かくて



あぁ…本当にお別れなんだ…



彼女を引き寄せ抱きしめて彼女の耳元、
マイクが拾えないくらいの小さな声で


JM「……離れたくない」


本音を漏らした。

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