〜過去 参(柱)〜 ページ4
そして泣き疲れてか意識が飛んだのか、私は見知らぬ天井で目が覚めた。
もしかして…戻ったのかな……
と思った。
「おや、お目覚め？」
と優しい声。
昨日の人だ。戻ってなかったことに少しショックを受けるが、安心する。
なぜなのだろうか…
『あなたの名前はなんですか…？』
と質問をいきなりしてみた。
「私は、舞冬というの、あなたの名前は？」
『私は、Aって言います…』
「Aって言うんだ！いい名前だね」
とニッコリ微笑んだ後に、
真剣な表情をし
「ねぇ、今からAの人生が大きく変わることを提案してもいい？これは最終的にAが決めてもらって構わない。でも、提案だけしておきたいんだ。」
……私の人生が変わる…？気になるけど、怖いな……でも、舞冬さんはいい人だ。
聞いてみようか…
『はい、』
そういうと、舞冬は少し間を開けて
「私の継子にならない？」
と言ってきた。継子…？
継子とはなんだろうか…
全く分からない……
それを雰囲気で感じたのか舞冬さんは話した
継子とは、鬼殺隊という組織の最高階級の柱の元で修行し、その柱の称号を受け継ぐ為に頑張るのであると。
鬼殺隊は鬼を滅殺する為に作られた非公認組織らしい。鬼殺隊は鬼と戦う為いつ命を落としてもおかしくない。
鬼殺隊になる。
それは、命懸けで人を守り戦うという事だ。かなりの覚悟が必要だろう。
でも私は、人を守って安心出来る世の中にしたいんだ…！
『なります…！！人を助けて、安心させたい…！！』
それを聞いて舞冬さんは驚いた表情をしたが、すぐに微笑み「ありがとう」と言った。
舞冬さんがどうしてありがとうと言ったかは不明である。
そして、継子になると決めた次の日から猛特訓であった。素振り5000回や、山下り6回等無茶な…！と思う事をやっていた。
でも、なんだかんだ言って結構余裕でこなして行った。舞冬さん……師範からは、「太刀筋がかなりいいのと、体力がすごいな…柱並…」と言っていた。
でも、なんだかんだ言って負けたくないのか、
「呼吸はまだまだだけどね、」と少し申し訳なさそうに言った。
そして、師範から全集中常中を教えてもらった。
だが、体には身が重いのか思いの外上手くできない…
師範が「無理しないでね…？」と言っているが、無理をしないと私にはできない…と思い、続けていた。
すると、全集中常中を一日中初めて二ヶ月で一日中
できるようになった。
この状態で特訓(鍛練)をするとなるときついなぁと思った
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作者名：*結梨 26* | 作成日時：2020年10月31日 12時
