今世は前世より…… (ページ14)

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～出会い肆～ページ14

鬼に細かい斬撃を入れていると、突然ものすごく揺れた。それと断末魔が響いた。

かなりうるさい。そして、乗客が危ない…

氷の呼吸参ノ型炎魔と氷魔
(自身の周りを凍らせたり、燃やしたりできる技。そして、鬼はその床で滑りやすくなる。
鬼には斬撃が入る人に害はない。)

これで揺れが収まるはず…！

十秒後くらいに揺れが収まった。
ただ、列車は転倒した。
乗客は無事なよう。
良かった…

森を抜けてすぐの所で転倒したため森にも被害はない。良かったと思う他ない。

あ、すぐに煉獄さんの所へ向かわなければ…！

あれ…ここ何処だ…？と言うか……
どこにいるの…？
三分後くらいにやっと見つけた。
何かと戦っている。

……上弦だ。

…………
氷の呼吸伍ノ型氷華の怒り
(鬼に無数の氷の華の花びらが向かい刺さる。そしてその部分が爆発する。その部分から凍る事もあるとか。)

煉獄さんはその技を見てすぐに避けた
そして、全て鬼に的中した。

氷の呼吸肆ノ型残雹の跡・吹雪
(何か氷の呼吸を使った後に使える。
氷の呼吸を使った後に残った呼吸の痕跡みたいな所からその使った呼吸が飛んでくる。
使えば使う程こちらが有利となる。

吹雪はその呼吸の痕跡が鬼を囲い、そこらじゅうから使った呼吸が飛んでくる。)

…上弦……

私の大切なものを無くしてくる…
…最悪な存在だ。

上弦の鬼は此方を向いて驚いている。

「なんで闘気がないんだ？！」

と言っている。
闘気とはなんだろうか

……どうでもいい。
殺るのみだ。

上弦は今気づいたようだ。
ところどころ氷で固まっていることに。

上弦はその氷の部分を破壊しながら言っている

「お前も鬼にならないか？
さっき杏寿郎にも誘ったんだが断られてしまってな。お前はならないか？」

こいつは何を言っているのだろうか。
なるわけないだろう。
大切なものを奪った鬼に。

『なるわけないだろう。私は、お前達の様な醜く哀れな生き物にはなりたくない。』

「そうか。なら殺す。」

殺せるのかな。
……まあ、日が登ったら私が有利だ。
……上弦と匹敵で戦えるわけが無い。
死ぬに決まってるんだ。

……でも、煉獄さんも頑張ってくれた。
なら、次は私の番だ。

と心に誓い、戦おうとした瞬間、
朝日が登っていき、鬼が逃げていった。

なんで逃げるんだ…ムカつく……

後日、煉獄さんは手当をしてもらい、治った