オリ妖短編小説

ごめんねまたね ページ5

ごめんな…

ごめんなっ…ミク…

こんな…お前を守ることが出来なくて
約束守れなくて…


また一緒に桜見に行こうって…
また一緒に生きて桜見に行こうって…

もうお前を傷つけない…
お前の手を汚させはしないって…
悲しい思いをさせないって…

もう独りにしないからって…

でも、結果
お前を守れなくて
桜も一緒にも見られなくなって
お前を傷つけてしまって
手をまた紅く染めてしまって
悲しい思いをさせて

今この時お前を独りにまでさせようとしている

そんなに涙を流して
血だらけになって
それでも私を
おねぇちゃんと…大好きだからとか…死なないでって…

こんな無能な姉を心配してくれて

本当にお前は優しい妹だ

せめて私は…

《我は》影からお前をずっと見守っているよ…

でも…

もし…ミクが自分の力を人のために使えるようになって
笑顔が戻ったらまた

また戻ってくるからな…

その日まで




《さよなら》

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