甘えん坊 ページ48
妖夢視点
色々あってなぜか善逸が咲夜さんと私を選ぶ(?)みたいな話になった。
だから私は言った。
「…選ぶなんてとんでもない。私はただの出来損ないで咲夜さ…………咲夜お姉ちゃんはなんでもミスひとつなく完璧にこなすすごい人だから……。」
言ってて惨めになるがこれは事実なのだ。
迷い込んだ私と違って咲夜さんは自らこの世界に来たのだ。
咲夜さんはきっとレミリアさんの許可を得ているのだろう。
しかし私は?
迷い込み幽々子様を心配させた挙げ句、迎えに来てもらっている始末。
あぁ、ほら。幽々子様に会いたくって涙が出そうだ……。
善「咲夜さんはすごい人なんだね。じゃあ妖夢ちゃんのいいところは?」
「…私なんて…………」
咲「…妖夢、私なんてって言わないで。」
咲夜さんの言葉に部屋が静まり返った。
咲「妖夢は……真面目で主人の為に一生懸命働く………かわいい私の妹よ。」
今にも涙が出てきそうだ。
これは寂しさなのか感動なのか…
善「…じゃあどっちもいい子ってことだよね?」
炭「そうなるんじゃないか?」
伊「お前何泣きそうになってるんだ?」
私は泣きそうになっていることに気付かれ両手で顔を隠した。
その瞬間私を暖かいものが包んだ。
それが咲夜さんだと気付くにはそんなに時間はかからなかった。
「………さ、くや…お姉…ちゃん?」
咲「…泣きたい時は泣きなさい、我慢しなくていいのよ。」
そう言われた途端私の堰をきったように涙がこぼれ出した。
「……あ、のね…さく、や…お姉ちゃん私、ゆ、幽々子様に…会い、たい………。」
咲「……全く甘えん坊は変わってないのね。幽々子も言ってたわよ。『家の妖夢はいつまで甘えてくれるのかしら♪』ってね。」
「う、うん。」
咲「あ、でも甘える時は甘えなさいよ。溜め込みすぎると大変なことになるからね。友達と喧嘩になるかもしれないし………って聞いてる?」
「き、聞いてるもん!」
咲「本当かしら?…フフッ……」
「今笑ったでしょ。」
咲「笑ってないわよ…フッ」
「ほら笑った、酷いよ咲夜お姉ちゃん。」
いつの間にか涙は止まっていた。
咲夜お姉ちゃんと話している間も頭をぽんぽんしてくれてるのがなんだか嬉しい。
周りから見た図
姉妹でアハハウフフ
24人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
東方、鬼滅好き - まりさのさは沙ですよ (2020年10月13日 3時) (レス) id: e41b7cca41 (このIDを非表示/違反報告)
普通の人? - えっと……物語は多分これで完結です。漢字ミスやわからない漢字を教えていただいた方々、ありがとうございました。今まで読んでいただきありがとうございました!では、また何処かで……… (2020年5月13日 1時) (レス) id: 3352d2f5fa (このIDを非表示/違反報告)
もーりーふぁんたじー - 伊之助の名前の漢字は『嘴平伊之助』 (2020年4月16日 8時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
普通の人? - 瑠偉(ルイ)さん» 教えてくださりありがとうございました!多分全部の郎を直しました!続きは………すみませんまだです。続きをどうしようか悩んでるんです。それに今色々忙しいんです。本当に申し訳ございません! (2020年4月7日 1時) (レス) id: 3352d2f5fa (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(ルイ) - たんじろうは炭治郎ですよ。ごめんなさい。 (2020年4月3日 14時) (レス) id: fd731e3884 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:普通の人? | 作成日時:2020年1月4日 5時