なほさく(嘘だよ) ページ45
咲夜視点
私達は診察室から妖夢が寝たらしい部屋へ移動していた。
な「咲夜さんでよろしかったでしょうか。」
「えぇ、合ってるわよ。何か質問?」
な「はい、あの…その………。」
「?どうしたの?答えられる限りは答えるわよ。」
な「…咲夜さんって未来人なんですか!?」
「……へ?」
私は、妖夢のことや自分のことを詳しく聞かれると思っていたので拍子抜けして変な声を出してしまった。
「…なんでそう思うのかしら。」
な「炭治郎さんが言っていたんですけど出身地と年齢を秘密にしてるのでしょう?それは未来から来たため、教えられないのだと思ったからです!あの刀も私見たことないので未来の刀だと思ったんです!」
咲夜はなるほどと思った。
妖夢が年齢を明らかにしないのは、その年齢に見られないからだろう。
でも、私は………
「言っとくけど私は未来人じゃないわよ。」
な「…じゃあなぜ年齢と出身地を隠すんですか?」
「年齢なら教えてあげるわ。私今年で二十歳よ。」
な「…………」
結局嘘を吐いた。
嘘だと見破られてないだろうか。
適当な数字を言っただけなのだが少し信じたようだ。
な「…じゃあ、未来から来た二十歳の人なんですね!」
なぜそうなる。
「だ・か・ら、私は未来人じゃないわよ。」
な「じゃあ、出身地を教えてくれてもいいじゃないですか!」
「…………」
どうしよう。
幻想郷は秘密ということなので幻想郷とは言えない。
うーん…………
「…そうねぇ、ここから遠い国からの追放者とでも言っとこうかしら。」
な「追放?追放って何ですか?」
「なんていうのかしら…追い出される……みたいな?」
な「そんなことできるんですか?」
「その国の一番偉い人ならできるのよ。で、私達は追い出されちゃったってわけ。」
な「…じゃあもし、お館様が私を追放って言ったら私は出ていかなきゃいけないんですね……」
「だ、大丈夫よ。あなたみたいないい子が追い出されるわけないわ。だから安心しなさい。」
な「……大丈夫でしょうか…。」
「え、えぇ、…私が保障するわよ。」
な「…本当ですか?…ありがとうございます……。」
保障なんて適当に言っておけばいいのだ。
………まぁ、この子は実際いい子だし追い出されることはないだろうけど……。
そこで私は話題が変わっていることに気付き安心した。
な「もうすぐ、部屋に着きます。道は覚えましたか?」
「えぇ、多分覚えたわ。」
な「では、私は失礼します!」
小さい背中を見送り私は一呼吸おいて戸を開けた。
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東方、鬼滅好き - まりさのさは沙ですよ (2020年10月13日 3時) (レス) id: e41b7cca41 (このIDを非表示/違反報告)
普通の人? - えっと……物語は多分これで完結です。漢字ミスやわからない漢字を教えていただいた方々、ありがとうございました。今まで読んでいただきありがとうございました!では、また何処かで……… (2020年5月13日 1時) (レス) id: 3352d2f5fa (このIDを非表示/違反報告)
もーりーふぁんたじー - 伊之助の名前の漢字は『嘴平伊之助』 (2020年4月16日 8時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
普通の人? - 瑠偉(ルイ)さん» 教えてくださりありがとうございました!多分全部の郎を直しました!続きは………すみませんまだです。続きをどうしようか悩んでるんです。それに今色々忙しいんです。本当に申し訳ございません! (2020年4月7日 1時) (レス) id: 3352d2f5fa (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(ルイ) - たんじろうは炭治郎ですよ。ごめんなさい。 (2020年4月3日 14時) (レス) id: fd731e3884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:普通の人? | 作成日時:2020年1月4日 5時