犯人 ページ29
鈴仙視点
怒りが静まらないらしい咲夜を見て私はため息を吐いた。
仕方ない、これを使うしかないか……。
私は咲夜の目を見つめ自らの目を紅く染めた。
咲夜は一気におとなしくなった。
私は今咲夜に『お菓子が一生なくならない』というような幻覚を見せている。
狂気を操るなんていうがこういうことも可能なのだ。
私はおとなしくなった咲夜を見てまた、ため息を吐いた。
いつかは忘れたが、妖夢に『咲夜さんはたくさんのストレスが溜まっていると自我を忘れたようにあばれだします。』と言われていた。
見たことがなくて実感が沸かなかったがこういうことか……。
相当ストレスが溜まっていたのだろう。
申し訳ないことをしてしまった。
早苗と小町が心配そうにこっちを見ている。
私は二人と目を合わせないようにしながら咲夜さんを椅子に座らせた。
早「…咲夜さん大丈夫でしょうか?」
小「多分、大丈夫さ。ストレスでも溜まってたんだろう。あたしゃ悪いことしちまったな…。」
鈴「小町の言う通りストレスが溜まっていたんだと思うわ。以前、妖夢からそういう話を聞いたことがあるし……。」
鈴仙は考えた。
この発端を作った『お菓子をたくさん食べた犯人』は誰なのかと…。
鈴「……二人は本当に食べてないのよね?」
二人は食べていないと断固拒否したため、食べていないのだろう。
では誰が……………
そう思いお菓子を見たとき私は決定的瞬間を見た。
鈴「……二人とも、お菓子を食べている犯人がわかったわ。」
小「本当かよ!一体犯人は誰なんだ?」
鈴「それはね・・・よ。」
小「へぇ〜妖怪の賢者であるあの人が……。」
早「でもなんでわかったんですか?」
鈴「それはね………」
私はお菓子の置いてあるカゴを指差した。
早苗が「?」という顔をしているので、小町に説明を促す。
小町はめんどくさそうにしながら説明を始めた。
小「はぁ〜あ、多分そこから腕が−」
小町が説明を始めようとしたとき、また手が現れてお菓子を掴もうとした。
しかし、お菓子はもうないのでその手は『あれ?』というようにお菓子を探し回っている。
そこへ、小町が距離を操りその手を掴んだ。
その手は驚いたようだが平静を取り戻したようにそのすき間に戻ろうとした。
私達三人は、その手を伝って腕を掴みその手の犯人である『○○ ○』に話を聞いた。
鈴「なんでお菓子を盗もうとしたの?八雲紫さん。」
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東方、鬼滅好き - まりさのさは沙ですよ (2020年10月13日 3時) (レス) id: e41b7cca41 (このIDを非表示/違反報告)
普通の人? - えっと……物語は多分これで完結です。漢字ミスやわからない漢字を教えていただいた方々、ありがとうございました。今まで読んでいただきありがとうございました!では、また何処かで……… (2020年5月13日 1時) (レス) id: 3352d2f5fa (このIDを非表示/違反報告)
もーりーふぁんたじー - 伊之助の名前の漢字は『嘴平伊之助』 (2020年4月16日 8時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
普通の人? - 瑠偉(ルイ)さん» 教えてくださりありがとうございました!多分全部の郎を直しました!続きは………すみませんまだです。続きをどうしようか悩んでるんです。それに今色々忙しいんです。本当に申し訳ございません! (2020年4月7日 1時) (レス) id: 3352d2f5fa (このIDを非表示/違反報告)
瑠偉(ルイ) - たんじろうは炭治郎ですよ。ごめんなさい。 (2020年4月3日 14時) (レス) id: fd731e3884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:普通の人? | 作成日時:2020年1月4日 5時