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殺戮の天使『花束』【レイチェル・ガードナー】  男主   ページ7

目を覚ますと、知らない空間に居た。
真っ白なそこを、私は歩く
ザック達はどこに行っちゃったんだろう。

「おい、レイ!」
後ろから誰かに声をかけられた。
振り向くと、ザックが花を一輪渡してきた。
花の名前は、確かカスミソウ。

「早くあっち行けよ、あのアホが待ってるからよ」
どこへ行くの、と言う前にザックは踵をかえし、どこかへと歩いていく。

仕方なしにそのまま進んでいくと、ダニー先生が微笑んでいる。
「やあ、レイチェル
この花を君に渡したかったんだ」
ダニー先生は私の手にクルクマの花をのせてきた。
微笑んだ先生は、私の背中を優しく押す。
「さようなら、レイチェル」
慌てて振り返ると、ダニー先生はもう居なくなっていた。


「やあ、レイチェル!」
エディだ。
南瓜頭の彼は少し離れた場所から、こちらへ歩いて来る。
「ぼくね!花を見つけたんだアガパンサスだよ!」
紫色の花を私の髪に飾ると、寂しげに笑ったエディは目の前を指差す。
「あっちに君は行くんだよ。目移りしちゃ、ダメだからね」
エディが示した方向を、私はゆっくりと進んでいく。

「はーい!断罪人のキャシーよ!素敵な罪人に、この花をあげるわ!」
先に進むと現れたキャシーは愉快そうに笑いながら、私にアザミの花を投げてきた。
「あいつが待ってるから、早く行きなさい?そ、れ、と、も、断罪してあげましょうか?」
そういって笑うキャシーの横を通り、私は彼が待っている場所へと進んで行った。

「やあ、レイチェル
待ってたよ」
アイビーの花束を両手に抱えた彼は、綺麗に笑った。
私はゆっくりと、皆に貰った花を彼の持つ花束の中へとおいた。

「ありがとう、レイチェル」
彼はそっと、自分の手で私の目を塞いだ。
そのまま、ゆっくりと薄れていく私の意識。

さようなら、A。

end

獄都事変『三つの嘘』【肋角】  女主  (短い)→←殺戮の天使『逃げろ、ニゲロ』【レイチェル・ガードナー?  男主  


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光影(プロフ) - りるれふで狩人さんで書けますか? (2017年4月7日 16時) (レス) id: 3953030d76 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる - 「りるれふ」女主できますか?できたらお願いします! (2016年4月30日 23時) (レス) id: 8578e941c1 (このIDを非表示/違反報告)
陰兎(プロフ) - ナイさん» 了解です。コメントありがとうございます。 (2015年11月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 524d48607b (このIDを非表示/違反報告)
ナイ - 「僕の病室」のキープで恋愛ものをお願いします。女主 (2015年11月19日 21時) (レス) id: 919c2dae42 (このIDを非表示/違反報告)
スリンキー - 青鬼の小説買いました!やっぱ、たけしぎゃんカワ(´∀`*) (2015年11月14日 7時) (レス) id: 2fb836ddef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:陰兎 | 作成日時:2015年10月17日 2時

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