二番目ノ嫉妬。 ページ11
夢主side
バレーボールの強豪、白鳥沢学園に程近いこの店、「夢見堂」。
此処のお客様はもっぱら白鳥沢の生徒ばかり。
特に今日は珍しく部活が休みだった男子バレーボール部の皆さんがご来店している。凄く逃げたい。
普段外に出ない私はあまり大きな男性を見る機会が少ないので少し怖い気もする。
でもまあ過度な接客をするわけでもないし本の場所を聞かれたら答えればいい。それだけだと思っていた。
でも私は今こうして少年たち数名に勉強を教えているわけだから私はたいしたお人好しだと思う。
「何でこうなったんだろう…」
「本当にごめんネ〜?Aチャン」
歳上の私に遠慮なくタメ口をきいている彼の名前は天童 覚。私の昔からの友人のような存在だ。
「別にいいよ、さとりちゃんの所為じゃないでしょ」
「ウン、俺もそう思う〜」
「やっぱ一回表出ろクソガキ」
こうして彼と軽口を叩き合ってはいるものの彼のお父様はこの店の重要なパトロンである。結局世の中金と顔だなと思う。
「あとさ覚ちゃん」
「ン?」
「あのぱっつんの子、定期的にこっち睨んできてない?」
まじか、と愉快そうに笑う彼。
「ま、大丈夫ダヨ〜俺がいるからネ」
「怖がってないし」
馴れ馴れしく肩に触れてくるクソガキ()の手を払いのけ隣の瀬見さんが計算を間違えていたので教えてあげようとしたその時。
ダアアアアアアン!!!
木のものを叩くような、大きな音。
その音を出したのは間違いなく向かいにいるぱっつんの彼なわけで。
彼は周囲の視線も気にせずまだ何か、ぶつぶつと呟いている。
「五色さん…でしたか、どうかなさいましたか?」
抱きしめるように私の肩と腰に回されていたあいつの手をどけ、話しかける。
そんな私を抱きしめ、彼は私に向かってこう言った。
「Aさん、貴女を愛してます」
彼は何故、私の名前を知っていたのだろうか。
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たけくらべ - たーの。さん» あ、返信遅れてすみません!ありがとうございます!参加させていただきます! (2017年2月18日 17時) (レス) id: 6dc5dbc78b (このIDを非表示/違反報告)
たーの。 - あの、たけくらべさん、イベント開催しているたーの。です!一つだけ参加枠がありますのでイベント参加出来ますよ!それか、もう一つのイベントの方でも結構ですが… (2017年2月17日 21時) (レス) id: 92efa7e942 (このIDを非表示/違反報告)
すうちゃ(プロフ) - たけくらべさん» はい分かってまっすよwww (2017年2月14日 16時) (レス) id: 80c755237e (このIDを非表示/違反報告)
たけくらべ - あさっさっさーしたー(適当) (2017年2月14日 16時) (レス) id: 6dc5dbc78b (このIDを非表示/違反報告)
すうちゃ(プロフ) - たけくらべさん» おっすwあさっさっさーしたに吹いた私ww (2017年2月14日 16時) (レス) id: 80c755237e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たけくらべ | 作成日時:2016年9月23日 21時