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19話 ページ21
歩き始める。
何も起こらない、
なにもない。
ごめん嘘、教室がある。
声もしない、
物音一つしない。
「なぁ、ほんまにここであってるん？」
とも「あってないよな」
流星「A校舎に戻らへん？」
｢本間やなぁ」
連絡できる方法ないん？
連絡して聞きたいわ。
「いま、携帯持ってる人おらん？」
流星「ごめん、持ってないわ」
とも「もってるで！」
「ちょっと貸してくれへん？」
とも「ええで！……はい！」
ポケットから出した携帯を貸してもらって、涼にぃに電話する。
「ごめんなぁ、涼にぃ。うち、文化委員やんか？」
涼にぃ『せやな』
「今日集まりやん？」
涼にぃ『場所がわからへんとか言わんといてよ』
「おっ！正解やわ！」
涼にぃ『ちょっと待ってな？文化委員の先生に聞くから』
「ありがとう」
涼にぃが、携帯から離れる。
流星「涼にぃって誰なん？」
「私の、お兄ちゃん。っていっても、本当のお兄ちゃんじゃないんやけど」
とも「ん？どういうこと？」
「なんやろね？」
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作者名：wesene | 作成日時：2018年7月26日 15時
