僕の誕生日＜NEWS編＞

＜あれあれ慶ちゃん！＞ ページ27

シ：この度は小山さん、３１歳のお誕生日おめでとうございます。


手：ん？なんかシゲ固くない？


増：お前いい加減気付けよ。シゲは傷付いてんの。


手：えっそうなの？


増：そうだよ。シゲは小山のことが・・むぐぐっ！


シ：俺は小山のことなんか・・嫌いだもんっ！


増：だもんってお前・・。


手：えっ嫌いなの？二人ちょー仲良しじゃん！


シ：嫌いだっ！あんな奴仲良しでもなんでもないっ！


手：けどその頬を伝うものは・・何？


増：涙でしょうね。


シ：ちがっ！・・ぐ、ぐすっ。


手：でもさ、慶ちゃんのお相手って去年と違う人なんだね？


増：だよね。小山も意外と軽いな。


シ：ちっ、ちがわいっ！小山は一途だもんっ！


手：えーどう違うのさ。全然わかんない。


シ：わかろうとしない奴には一生わからない・・ぐちぐち・・。


手：シゲ、声ちっちゃくて何言ってんのかわかんない。


増：もう良いよ、放っとこ。


シ：ま、まっすーまでっ


手：あわわ！そんな号泣しないでよっ！


小：あれ、みんな来てくれたの？


手：うん、お誘い頂いたからみんなで来たよ！


A：あれ？あなたどこかで・・。


手：あっ、Aさん、初めまして！僕アイドルやってます手越祐也です！どうぞよろしくね！


A：えっ、アイドル？！小山さん、アイドルのお友達がいるんですか？


小：あーええと・・。


シ：あんたっ！小山のこと知りもしないでこいつのこと好きになったのかよっ！


A：私、ひとことも小山さんのこと好きなんて言ってませんけど・・。


小：あ、そういやそうだ・・。


シ：小山を傷付けやがってっ！許すまじっ！


手：でもこれから好きになる可能性はあるでしょ？


A：あ、それは・・・はい・・。


小：えっ、ほんとっ？


(こくんと頷くAさん)


小：やったー！


シ：手越さんよ・・余計なことしてくれちゃって・・。


手：だって慶ちゃんの誕生日だよ？幸せな気持ちでいて欲しいじゃない。


増：それもそうだ。


シ：俺の味方はゼロか・・。


A：あれ、シゲ？


シ：は？


A：私よ！高校で一緒だった！


シ：うわっ！お前っ！マジかっ。


暗がりの中よく顔を見ると、

高校の時、俺の好きだった男と付き合っていた天敵の女、Aだった。


シ：お前と男の趣味同じでも何にも嬉しくねぇぇ！



シゲの叫びとともに始まった３１歳ライフ。

小山さんがいつも幸せでありますように♪


おめでと慶ちゃん！

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