小山side ページ9
．
♡「もしかして、…熱ある？」
手越がまっすーに問いかけた。
まっすーは一瞬はっとしたような顔をして、また俯く。
▽「………測ってないから…分かんない…」
今にも消えそうな声だけど、ちゃんと答えてくれた。
□「じゃあまっすー、とりあえず測ろ。俺体温計持ってるし。」
こういう時のために持ち歩いている体温計。
かばんから出してまっすーに手渡す。
でも、渡されて右手に握ったまま、なかなか動かない。
……？
あ、そっか。
メンバーだけじゃなくてスタッフさんたちもいるし、人前じゃ測りづらいかな？
□「まっすーこっちおいで。あ、みなさん打ち合わせ続けてて下さい。こっちは大丈夫なんで！」
時折ふらつくまっすーの腰を支えながら部屋の隅っこに移動する。
□「ん。よし、挟めた？？」
pipipi…
▽「…あ、」
先にディスプレイをのぞき込んだまっすーが小さく声をもらす。
□「えっとー、何度？
……38.6℃！？！？
そりゃまっすーしんどいよぉ(笑)」
▽「…ごめん」
□「あ、違う違う、怒ってないよ？
ただ、我慢せずにもっとはやく教えてくれてたら良かったのに〜ってこと！
まっすーここでちょっと待っててね」
打ち合わせをしているテゴシゲとスタッフさんたちのところへ小走りで行き、この旨を伝える。
♡「やっぱり増田さん熱あったかー」
○「そんな高いのによく我慢してたね、笑」
あちゃーという顔を見合わせる末っ子2人。笑
スタッフ「今日は我々で出来るところだけを進めておくので、もうお休みになって下さい。お大事に！！」
□「ありがとうございます！」
ぺこりと頭を下げ、また小走りでまっすーの元へ戻る。
．
終わり
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作者名：あやめ | 作成日時：2018年3月31日 10時
