検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:15,815 hit

16 ページ18

◯シゲアキ


高瀬さんと手越のところへ行くと、叫び声の聞こえるお化け屋敷を見ていた。


「ねえシゲ!お化け屋敷だって!」

嬉しそうに言うのは手越。でも……


「俺苦手だけど!」

ですよね。こいつお化け無理だよな。


「白石ちゃんとシゲ行けそうじゃない?行ってきたら?」

にやにやと気色悪い笑顔を見せながら言ってくるから若干イラっとする。


「いや、俺は平気だけど白石さん…」

「別にいいけど」

相変わらずツンとした態度で言う白石さん。


「じゃあゴー!入り口ら辺で待ってまーす!」




そうして半ば無理矢理入れられたお化け屋敷。


「白石さん、怖いの平気なの?」

「別に」

「そう……」



暗くて見えないけど…


怖がってるよね?


なんかさっきからちょくちょく袖引っ張られるし。


「あのー…もしかして、怖い?」


そう言うと、一瞬ビクッとしてから

「全然!」

と言って前を歩いて行った。


「あ、ちょ!先行くと…」

「キャーー!」


もの凄い勢いで戻ってきて抱きつかれた。

「ちょっ!」

「怖い…」


いつもとは全然違う可愛らしい雰囲気に困惑するし、少し照れる。


「手、つなぎます?」


暗闇の中、手を差し出すとその手をゆっくりとつないでくる。


冗談のつもりだったから、なんだか照れ臭い。



お化けが出る度力が強くなる彼女が、可愛いなんて思ったりもした。





お化け屋敷から出ると、誰もいない。


「あいつらどこ行ったんだよ…」


白石さんはやっと正気に戻ったのか、左手がバっと離される。


「あ、ごめん…」

「こちらこそごめんなさい。あの…」

「言わないから安心して」


そう言うと、安心したように少し微笑んだ。


「ありがとう」





そう言った彼女を見て、少し頰が赤くなった様な気がしたのは、多分気のせい。

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.2/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:news , NEWS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ハニ - 男子は、まあこれもなんとなくイメージで、増田さんはめっちゃオシャレにしてて手越くんはラフな感じで小山くんとシゲさんは真面目にきてるって感じです。 (2017年11月5日 8時) (レス) id: 0c59dce95e (このIDを非表示/違反報告)
ハニ - EMMAさん» ありがとうございます!女子は、梨子がセーラーで、柑奈キャメルのブレザーとライン入りのスカート、晴美は青シャツに紺ブレでチェックスカート、ゆりあは黒シャツでチェックのワンピースタイプです。梨子と晴美は割と着崩しているイメージですね〜。 (2017年11月5日 8時) (レス) id: 0c59dce95e (このIDを非表示/違反報告)
EMMA - 制服て学校ごとに違うだろうけど、どんなかんじのなの? (2017年11月4日 23時) (レス) id: 70511ce768 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハニ | 作成日時:2017年10月29日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。