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鍵探しの旅にでたのはいいものの、
手掛かりが全くないこの状況はかなり無謀すぎた ..
ああ、今日の日番が誰だったかくらい聞いておけばよかった ..
そんなとき、
同じクラスの神山くんが目に入った。
グッドタイミング !
「 神山くん、教室の鍵知らへん ? 」
神山「 知らへんけど .. どうかしたん ? 」
「 教室の鍵がなくって ..
みんな入れんくて困ってるし、ちょっと探しに 」
神山「 俺も探すわ ! 1人じゃ大変やろ ? 」
「 あ、ありがと .. ! 」
わあ、神山くんってすっごい紳士的。
神山くんとは
3年になってはじめて一緒のクラスになって、
まともにコミュニケーション取ったのもこれが初めてだったりする。
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神山「 あっ ! 岩陰さん !! 」
神山くんがあたしのもとへ走ってきた。
神山「 鍵 ! あったで !! 」
「 えっ、あったん ? 」
神山「 しげが持ってたんやけどさ、
あいつ自分が教室の鍵持ってるの忘れとったわ(笑) 」
「 今日の日番、しげちゃんやったんや 」
鍵探しの旅はしげちゃんこと重岡大毅が持ってたってことで無事終了。
神山「 今頃みんなに散々言われてるな、きっと 」
「 どんまい。」
ほんまアホやな、
なんて笑いながら2人で教室に向かった。
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鍵を持っていた張本人のしげちゃんは
神山くんの予想通り、
しげちゃんはお昼休みの間ずっと、
クラスの子らに散々に言われてました(笑)
あたしはこの一件で
神山くんって優しい人やなぁ〜、なんて思ってた。
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.. この時は。
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作者名:げっち | 作成日時:2016年2月14日 16時