with KK（side You） ページ22
泣きそう。どうしよう。
氏家先輩が半個室の出口近くにササッと出てきてくれる。
ひそひそ話す。
「あの……」
「おあいこ」
「……」
「私も言えなかった。おあいこ。彼氏かっこいいじゃん。大学生？」
「う……はい……」
「ふふ、だから言えなかったのね。また、来週ね」
先輩がにこにこして肩をぽんぽんしてくれた。ああ、素敵な勘違い。
泣きそうになりながら、半個室を出て、お店の外。
慶ちゃんが無言で私にコートを渡す。カバンは返してくれない。スタスタ歩いて行って、タクシー捕まえてる。
捕まえたタクシーに２人で乗って、慶ちゃんが自分ちのマンションを運転手さんに告げた。無言の車内。
息が止まりそう。
マンションの前に着く。
一緒にエントランス入ったことなんてないから、距離を置いて、時間差で入るつもりで様子を見てたら、ぐってまた腕を掴まれて、引き寄せられる。
そのままグイグイひっぱられて、エレベーターに乗る。
２人きり。
パッて腕を離される。
息を止めて、エレベーターの床のふかふかの絨毯を黙って見つめる。
エレベーター降りて、部屋の前。
慶ちゃんが鍵を出しながら、イライラした様子で舌打ちする。
ガチャガチャしながらドアを開けて、私を引き入れる。
ドアを閉めて、鍵をするのと同時に壁にドンって追い詰められる。
両手で囲われて、逃げ道を塞がれる。
どうしよう、ってがくがくしながら慶ちゃんを見上げたら、見たことない怖い顔。
掠れた声。
「……なんなの？」
「……」
「……職場にあんなに男いたんだっけ？」
「……」
「合コン？」
「……ごめんなさ…」
慶ちゃんがため息つきながら片手を壁から離して、マスクとメガネを外してる。キャップも脱いで、ぽいってしてる。
「……別れる気なの？」
息がさっきからうまくできない。
涙で視界がゆらゆらしてる。
違う、違うよ。
慶ちゃんを守りたかったの。
私たちを、守りたかったの。
声が出ない。
別れたいわけがないじゃない。
大好きなんだよ。
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花希音*☆(プロフ) - シゲさんが、シゲさん過ぎて、しんどいです。。。大好き。。。泣 (2020年1月20日 0時) (
レス) id: e44d981289 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 長文、申し訳ございませんでした…！もしこのコメントを読みましたら、私の提出(？)みたいなリクエストの件についてご返信して下さったら泣いて喜びます。小声 (2019年11月26日 22時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - もう、私はじぇにー様の虜になってしまったみたいです。死ぬまでこの作者様の作品を見るのではないかと少し怖くなったくらいです。私も、じぇにー様のような占ツク作者になれるよう頑張ります！(謎の報告)これからも色々な作品を見させて頂いて、勉強させて頂きます！ (2019年11月26日 22時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 提案(？)というか、リクエストなのですけど……この短編集、クリスマスとNEWS(すいません、省略してしまいました…！)にあやがって、バレンタインとNEWS、ホワイトデーとNEWSをやって欲しいなと思いました！ (2019年11月26日 22時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - えと、ここでコメントを書くのを悩んだんですけど…テゴくんMAINの作品を読んで、いっきにこのお話の世界観に巻き込まれました！今はまだ、2作品しか見れていないのですが、きっとどれも素敵で楽しい作品なんだろうなと思っております。 (2019年11月26日 22時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◯じぇにー◯
| 作成日時：2016年12月22日 22時
