Beautiful Sky (ページ10)

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病院に着いた。

増「絶対大丈夫。ただの偏頭痛だって。」

そう心を落ち着かせていると

看「増田さん。こちらへどうぞ。」

看護師さんに連れられるがまま、ある部屋に入った。

医「どうぞ増田さん、お座り下さい。改めて増田さんの主治医となりました桜庭と申します。」

増「宜しくお願いします。」

医「率直ですが先日の検査結果の報告をさせて頂きます。増田さんの病名は下垂体線腫、すなわち脳腫瘍です。
脳の下垂体というホルモンを作る部分に腫瘍が出来、酷い頭痛や吐き気・目が見辛いという事が起きていたんです。増田さんの場合、進行の具合が早く位置的にも手術は困難です…抗がん剤や放射線治療などによって進行を遅らせる事は出来ますが、必ずしも遅らせる事が出来るとは限りません…」

増「桜庭先生、一つ聞いていいですか。」

桜「もちろんです。」

増「病気はどうして俺を選んだんですか？」

桜「原因は不明です…」

増「なぁ！教えてくれよ！なんで俺なんだよ！他に病気になりゃいい奴なんていっぱいいるだろ！」

桜「増田さん落ち着いて下さい！これから沢山の辛い事が待ち受けていますが、一緒に頑張っていきましょう？」

増「そうですね…すいませんでした。」

桜「大丈夫ですよ。」

増「今日は帰っても大丈夫なんですか？色々考えたいので。」

桜「本当は今すぐ入院していただきたいですが、仕事のご都合もあると思うので今日は帰っていただいて結構です。明日病院には来られますか？」

増「ありがとうございます。明日は雑誌の撮影が終わり次第行きますね。」

桜「ではまた明日。増田さん、どうか気を確かに。」

増「はい。」

NEWS、辞めようかな。「脳腫瘍」のやつがいるなんて知れたらどんな事になるか。俺なんて居ても居なくても変わんねぇ存在だし、メンバーに迷惑掛けるだけだから。