明日は、強くなれ。

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♡



朝起きたら喉が痛くて
やってしまった、と思った。


何度も喉を拗らせたことはあったから、
これがよくない前兆ってことは分かる。

今日はあんまり喋らないようにしよ。


なんせ、もうすぐ月末の歌番組がたくさんあって
喉を潰してる場合じゃない。





楽屋に着いたらまっすーに話しかけられた。

昨日よりも顔色が良かったし
体調良くなったのかなーって安心した。


でも喉が痛くて話せなかったから
愛想のない返事しか出来なくて、
慶ちゃんやシゲにも心配そうに見られた。





「それでは今日もよろしくお願いしまーす！」


振付師さんの掛け声で今日も始まった練習。

昨日から分かってたことだけど、
体調が優れないとなおさらしんどいと思った。


まっすーもこんな感じだったのかなって
その辛さをすごく身に染みて感じた。




「ｹﾎｹﾎｯ、」

練習をしていたら、段々と咳も出てきた。
やばい、バレちゃう。


「ｹﾎｯ、ｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、...っ、」

そう思うのに、堪えようとするほど出る咳。
さすがにメンバーも黙っていなかった。



「手越、大丈夫？」

そう言って心配そうに話しかけてきたまっすー。

朝よりも少し顔色が良くない気がして、
まだ治ってないんだろうなって思うと心配だった。


「大丈夫大丈夫！むせただけ！」

そんなまっすーに心配かけたくなくて、
俺は自分の咳を見て見ぬ振りして練習に戻った。




そのあとも咳はなんとか我慢して、
練習が終わると俺は逃げるように家に帰った。




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