4人で、1つ。3

22（03） ページ33

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「ん〜…しげぇ」


手越がすり寄ってくる。赤ちゃんみたいな顔してうとうとして、抱きつかれたら身動きとれねぇよ？
今こそちょろちょろするようになったけど。



「ねむいなら寝てもいいんだよ？全然俺リビングで寝るし」

「しげもいっしょがいい〜！げほっげほ、まっすぅとけぇちゃ、まつのぉ…」



さっきから、定期的に寝てもいいんだよ？って頭を撫でてやってるんだけど…まっすーと小山が来るってわかったら、まぁ寝るはずもなく。

しげのにおい〜とか言ってふわふわしてる。まぁ確かに？俺の家だから？匂いはするだろうけども！



「おまえ至る所に匂いかぎにいくのやめろよ…」

「どこにいってもしげのにおい…むふふ、」

「……って言ってるけどその鼻声で匂いなんてわかんないんだろ、じっとして」

「おれにじっとしてっていうのしげに小説家やめろっていうくらい無謀なことだとおもうよ。かんがえてから発言して」

「てごしだけには言われたくない」



ふふふ、と笑うけど。
無理していつも通りを装ってるの、俺にはわかるよ。

咳を我慢してるのも、俺にふざけてるみたいに抱きついてくるのがほんとうは寒いからなのも、わかってるんだよ。



「しげ〜うたってよぉ、」

「まっすーと俺を混同するな」

「いいじゃんうたの1曲や2曲！かわいいてごにゃんのおねがいだよぉ？」

「小山とも間違えてるな、よし寝ろ」

「やぁだぁーー」



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さくっと終わらせるぞ…さくっと……(自己暗示)まさかこんなに続くなんて誰も思ってなかった…。


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