4人で、1つ。3

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「胃…いたいです」

「胃ぃ痛いんか、よう言うた」


昨日と同じようにわしゃわしゃ頭を撫でられる。俺ジャニーズ。




「だから…こどもあつかい、しないでくださいよ、っ…」


胃がしぼられるような痛みに、視界が歪む。ぐにゃり、と霞んでなんだか気持ち悪い。




「……いけるん、？そんなんで」

「いけます、っ」

「ほんまに？」

「いけます、ほんとに」

「……なんでそんなに頑ななん？しんどいんちゃうの、」



大輔さんのその言葉は、嫌味なんかじゃなくて。
本気で心配そうな目で。




「……正直、しんどいっすけど」

「じゃあなんで、」

「おれがやらなかったら、だれがやるんすか」

「…それは、」

「自惚れかもしれないけど、おれにしかできないことって、あるとおもうから」




俺にしかできない その『なにか』で
『誰か』が笑ってくれるのなら。

俺はその誰かのために。




「やります、ぜったい」



胃の痛みに、顔を歪めながら。
布団の中から、上目遣いで。



俺の目は虚ろだったかもしれない。
俺の声は情けなかったかもしれない。



それでも、やりたいから、気持ちだけでも強く大輔さんを見つめた。





「……おし、やってこい」

「…はい、！」



呆れたように、諦めたように大輔さんは笑って、寝転がったままの俺に手を伸ばした。



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