晩餐会 ページ8
蘭丸について長い廊下を歩いて行くと、突き当たりに大きな扉があった。
「ここが、晩餐会とかでよく使う大広間。」
蘭丸は少し前まで住んでいた家を自慢気に紹介しながら扉を開けた。
扉の向こう側は、自慢したくなるのも理解できる位の広さと、豪華さを兼ね揃えた空間が広がっていた。
「Aちゃん、久しぶりだね＾＾」
その中のテーブルの一角に、首長こと優一さんが座りながら柔和に微笑んでいた。
「お久しぶりです優一さん。
今日はお世話になります。」
泊めてもらえるお礼を言った後、あたしと蘭丸は皆が座っているテーブルについた。
「ホントは皆を呼んでもいいんだけどね…
Aちゃんの心配もあるし、今日は親しい仲だけで＾＾」
そうか…
何となく広い部屋だから、寂しいと思ったけど…あたしの心配をしてくれたんだ。
毎度ながら、優一さんの気遣いはホントにお兄さんみたいで、剣城が少し羨ましい。
「それじゃあ…皆揃ったし、乾杯。」
「「「乾杯!!」」」
優一さんの合図で、一斉にグラスを掲げた。
吸血鬼は勿論真っ赤な血。(蘭丸は気に入らなかったのか、その後すぐにあたしの血を吸ったが)
あたしと神童にはきちんとオレンジジュースが用意されていた。
食事も、一流レストラン並の豪華さだし、あたしと神童だけでなく、優一さん以外の半人前吸血鬼組も一流料理をがつがつ食べていた。
「そういえば兄さん、調べ物は…？」
剣城がお兄さんを労うと、優一さんは優しく微笑んだ。
「まだ終わってないけど…息抜きも必要だし、理由も言わずに外出禁止を命じたお詫びだ。」
終わってない、ってことは…それだけ膨大な量を処理しなくちゃか、はたまた情報が見つからないか…
いずれにせよ、これから起こるかもしれない《何か》が大変な事だけは分かる。
大変な事…。
あたしはさっきシュウに言われた事がどうしても気になった。
そして、シュウが何者なのか。
「…そういえば、吸血鬼って動物とかにも変化できるの？」
さりげなく聞いた…はず。
なのに、優一さんの表情がかなり険しくなるのをあたしは見逃さなかった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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瀬令瑠菜(プロフ) - なんのことですか？ (2013年5月5日 8時) (
レス) id: bd8e33d816 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰさん» そうです＾＾ (2013年1月12日 21時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ-さん» 読みたいといってくださるのは、とてもうれしいです＾＾ その人に見せるだけなら構いませんよ♪くれぐれも、転載などはしないようにお願いします。 (2013年1月11日 20時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰ - 「違反」にした人、といてください！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b06aef17b4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ- - 友達にこの小説のこと話したら「読みたい！」って。でも、PCも3DSも持って無い人いて。自分のノートに書き写したいのですが、いいですか？1/12までにｺﾒ返無ければ、書きますね！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b69d7f8205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2012年8月27日 16時
