予言の実現 ページ38
あたし達は、アルファが止まると同時に再び構えた。
てっきり吸血鬼を襲うのかと思いきや
「邪魔が居れば、その分術を使うからな。
はっきり言って効率が悪い。」
着いた場所は丁度館の玄関前の森。
館を挟んで庭とは対称に位置している場所で、あたし達は睨みあった。
「…そのまま大人しく引き下がってはくれないんだな。」
「Yes.まだ最終段階が終了していない。」
最終段階というのが一体何なのかは知らないけれど、
あたし達にとって阻止すべきものだということは理解できる。
「なら、力ずくで阻止する!!」
あたしは宣言してから、アルファに向かって刀を振り上げる。
蘭丸もギリギリまで術を使うつもりか、自分の手の甲に勢いよく噛みついた。
振り上げた刀は肩を狙い、避けた所で回し蹴り。
そこから更に保険として肘を落とす…と明確なビジョンを描く。
実行しようとした所で、どうしても気になることができた。
透明な鷲。
髪を激しく揺らして闘う蘭丸。
背景は、同じ様に暗かった。
風の見せてくれた予言と同じように。
まさか……予言ってこの時の……!!??
「考えているところ申し訳ないが。」
「っ!!!!」
すぐ近くまでアルファが接近していたのに気づかず、ワンテンポ行動が遅れた。
アルファの腕があたしの喉を狙って突きつけられる。
正確には腕に付けられた、先端の尖ったステッキ。
「…動けば、殺す。」
アルファの無機質な瞳が、あたしを捕らえて離さない。
下手に動けば、本当に殺される。
そうでなくても、蘭丸に対しての人質になる状況…だが。
「お前の契約者、随分集中しているな。」
アルファは人質にすることもなく、ただあたしの動きを封じているだけ。
釈然としないまま、蘭丸を見ると、確かにこの状況を知らないのか
すさまじく集中していた。
そう、背後に忍び寄る猫に気づかない位……
って、ベータちゃんの聖獣……!!
気づかれないようにか、動きはだいぶ遅いけれど、集中している蘭丸にはかなりの不意打ちになる。
もし、予言通りにいったら…!!
「危ない!!!!」
あたしはアルファの牽制も無視して、蘭丸の前に割り込んだ。
ラッキーアイテム
革ベルト
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瀬令瑠菜(プロフ) - なんのことですか？ (2013年5月5日 8時) (
レス) id: bd8e33d816 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰさん» そうです＾＾ (2013年1月12日 21時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ-さん» 読みたいといってくださるのは、とてもうれしいです＾＾ その人に見せるだけなら構いませんよ♪くれぐれも、転載などはしないようにお願いします。 (2013年1月11日 20時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰ - 「違反」にした人、といてください！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b06aef17b4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ- - 友達にこの小説のこと話したら「読みたい！」って。でも、PCも3DSも持って無い人いて。自分のノートに書き写したいのですが、いいですか？1/12までにｺﾒ返無ければ、書きますね！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b69d7f8205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2012年8月27日 16時
