勝算 ページ34
来る!!!!
あたし達は向かってくる二つの影に身構えながら、吸血鬼トップの指令が飛ぶのを聞いた。
「さっきの二組に別れて!!
なるべく場を離れず、距離には注意!!」
その指令で全員が一斉に動き出す。
「はぁぁぁぁっ!!!!」
あたしは素早くアルファの後ろに回り込んで奇襲の蹴りを放った。
流石にそこまで甘くはないのか、アルファは片腕だけで衝撃を殺してしまう。
背後に聖獣が来る気配がする、が。
「伏せろッ!!」
狩屋の叫びと共に、空気の槍が聖獣に襲いかかった。
何発かは当たったが、聖獣には何の変化もない。
「全然効いてない……!!??」
松風が少し離れた所から呟くと、アルファは左腕を少しかざした。
「魂に傷が付けば、多少フィードバックはある。
多少、だがな。」
確かに、左腕のほんの一部に内出血ができていた。
一応、何も効かない化物じゃないということだろう。
なら、勝算はある!!
「A!!アルファを抑えられるか!!??
俺と狩屋で聖獣を止める!!」
「分かった!!!!」
あたしは蘭丸に力強く頷いてから、地面を強く蹴って走り出した。
・
・
・
俺は兄さんと白竜と共に、敵を睨み付けた。
人数差を見ても、ベータの余裕は変わらない。
「ご丁寧に俺が嫌いな二人を回してくるとは……。
忌み敵の長に、俺達と同じ化物のくせに生活している吸血鬼。
潰し甲斐があるなぁ!!」
俺は驚異的なスピードで迫り来る聖獣の脇を切り抜け、虚空から剣を取り出した。
舞うようにかわされながらも、連撃は止めない。
「貴様らのような節操なしと同格にされては困るな。」
白竜も目を瞑り、身体の内に眠る龍を発動させた。
そのまま、ベータの聖獣に向かって突き進んでいく。
「掴み合いになれば、噛まれる危険も増える!!
動きを封じるのに留めるんだ!!」
兄さんが指示を飛ばすと、龍の動きが防御体勢に変わる。
兄さん自身も手を噛み、刀身の長い氷の剣で的確に相手を突き始めた。
かなり遠くからの攻撃だが、正確過ぎて一切同士討ちが起こらない。
三人の攻撃力なら楽勝だと思われた、が。
「あれれ〜？不思議ですねぇ？」
ベータの口調が嫌な予感しかさせない甘えた物に切り替わった。
「刀身を長くするなんて…どうしてわざわざ近接戦闘で仕留めて来ないんですかー？」
「っ!!!???」
その言葉に、兄さんは明らかに動揺した。
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革ベルト
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瀬令瑠菜(プロフ) - なんのことですか？ (2013年5月5日 8時) (
レス) id: bd8e33d816 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰさん» そうです＾＾ (2013年1月12日 21時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ-さん» 読みたいといってくださるのは、とてもうれしいです＾＾ その人に見せるだけなら構いませんよ♪くれぐれも、転載などはしないようにお願いします。 (2013年1月11日 20時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰ - 「違反」にした人、といてください！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b06aef17b4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ- - 友達にこの小説のこと話したら「読みたい！」って。でも、PCも3DSも持って無い人いて。自分のノートに書き写したいのですが、いいですか？1/12までにｺﾒ返無ければ、書きますね！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b69d7f8205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2012年8月27日 16時
