究極 ページ30
「白竜さんが…究極の存在なんじゃ、って……」
「ば、バカ!!ソレを言ったら…!!」
あたしは蘭丸が慌てて制止するのを聞きながらも、しっかり白竜さんに答えた。
次の瞬間。
「ふっ、ふははは!!!!」
白竜さんの表情が一気に豹変し、いつの間にか半透明な龍が現れていた。
「は、白竜さん…？」
「そうだ、よく気づいたな。
俺こそ正に究極の存在ッッ!!
さん、なんて他人行儀な呼び方は止めていいぞ。様、なら喜んで許可するがな!!」
大人びた態度はどこへやら。
まるで痛々しい子供のように胸を張る…白竜。
「だから言ったのにな…。」
「白竜は昔から究極の存在を目指してきたバカだから、究極って言葉を聞くと暴走するんだよ。」
蘭丸と剣城は悩ましそうに頭を抱える。
って、そういう事は早く言ってよ…。
「…一応このままで差し支えは無い、か。
話を続けるね。」
優一さんはさらりと流した後、再び話し始めた。
「そもそも白竜を呼んだのは他でもなく、聖獣使い攻略の為。
聖獣使いに関する資料が少なくて対策を立てようにも立てられない。
そこで、聖獣を使える白竜に力を貸してもらう。」
確かに、敵と同じ条件を持つ白竜なら、聖獣の弱点は突きやすいし特徴も分かるだろう。
「早速、仕事をしてもらおうか、白竜。」
優一さんが暴走してる白竜に声をかけると、一瞬で龍が消えた。
「分かっています、回復ですね。」
それだけでなく、口調も大人びたものに戻っていた。
オンオフの切り替えはきちんとしているらしい。
「回復……？」
思わず尋ねた神童に、白竜はきちんと頷いた。
「《喰われた》吸血鬼の魂を更に《喰う》ことで、敵に入れ込まれた魂を取り出し、言いなり状態を解く。
こうすれば、皆元の状態に戻る。」
なるほど、これで基山先生達を助けられる……!!
「じゃあ、京介は白竜をサポートしてあげて。
それから…えっと。」
優一さんは剣城の腕の中で寝ている人物に目を向けた。
あたしは松風に代わり、他己紹介。
「松風天馬です。」
「天馬君だね。
彼を部屋に運んで、目覚め次第
マサキが血を吸って最低限の事を刷り込ませて。」
「…何で今度は俺が男の血を……」
嫌そうに、けれど、命令に背くわけにもいかず松風を運ぶ狩屋。
剣城も嫌がってたけど……男の血って不味いんだろうか？
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瀬令瑠菜(プロフ) - なんのことですか？ (2013年5月5日 8時) (
レス) id: bd8e33d816 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰさん» そうです＾＾ (2013年1月12日 21時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ-さん» 読みたいといってくださるのは、とてもうれしいです＾＾ その人に見せるだけなら構いませんよ♪くれぐれも、転載などはしないようにお願いします。 (2013年1月11日 20時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰ - 「違反」にした人、といてください！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b06aef17b4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ- - 友達にこの小説のこと話したら「読みたい！」って。でも、PCも3DSも持って無い人いて。自分のノートに書き写したいのですが、いいですか？1/12までにｺﾒ返無ければ、書きますね！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b69d7f8205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2012年8月27日 16時
