クラスメイト ページ25
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!いや、きゃあぁぁぁぁ!!!!」
あたしは刀を放りなげ、真っ直ぐ蘭丸に抱きついた。
ガクガク震える身体が少しだけ暖かくなるけれど、恐怖はおさまらない。
蘭丸は暫く無言になった後、
「……天馬？」
突然、暗闇の向こうに向かって声をかけた。
え？天馬？
「あ、霧野さん!!Aさん!!」
暗闇からひょっこり現れたのは、クラスメートの松風天馬。
クラスメートの殆どをさん付けで呼ぶ(狩屋と剣城だけは何故か呼び捨て)、天真爛漫な奴。…って
「何でここに松風が!?」
今、学校はあたし達以外聖獣使いの手に落ちてるはず。
って事は松風はスパイ…？
すると、松風は困ったような顔をした。
「ほら、急に明日から学校閉鎖なんでしょ？
だから、荷物取りに来たくて…」
「天馬、今、何て？」
蘭丸もあたしと同じ事を思ったようで、大きな目を更に見開いて聞き返した。
「え？学校閉鎖……。
ほら、俺今日熱出して休んだから電話で連絡来たけど…違うの？」
学校閉鎖なんて…聖獣使いの仕業か。
というか、松風は休みだったなら…まだ喰われてないってことだな。
スパイの疑いがなくなって、とりあえず安心。
「あ、あたしと蘭丸も休みだったんだよ。
熱、大丈夫？」
「うん、午後にはだいぶ下がったし。
……ところで、二人は何してるの？」
訝しげな松風の視線は、あたし達に向けられた。
正確には、蘭丸に抱きついたままのあたし。
あたしは慌てて蘭丸から離れ、天馬に見つかる前に蘭丸にアイコンタクト。
「あ、あ、あたし達も忘れ物を取りに、ね!!」
必死に弁明しながら、蘭丸が刀だけを瞬間移動させるのを横目で確認。
「ふーん、ラブラブだよね、二人って!!」
松風は苦しい言い訳に特に疑いもせず、ニコリと笑った。
その時。
ゾクリ、と。
急に悪寒が走った。
悪寒というより、強い、嫌な予感。
その瞬間。
「あ、皆さん揃ってますね!!
…半分だけ。」
突如、松風とは反対側から明るいトーンの声が聞こえた。
変声期前に近い、女の声。
しかも、あたしはその声に覚えがあった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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瀬令瑠菜(プロフ) - なんのことですか？ (2013年5月5日 8時) (
レス) id: bd8e33d816 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰさん» そうです＾＾ (2013年1月12日 21時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ-さん» 読みたいといってくださるのは、とてもうれしいです＾＾ その人に見せるだけなら構いませんよ♪くれぐれも、転載などはしないようにお願いします。 (2013年1月11日 20時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰ - 「違反」にした人、といてください！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b06aef17b4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ- - 友達にこの小説のこと話したら「読みたい！」って。でも、PCも3DSも持って無い人いて。自分のノートに書き写したいのですが、いいですか？1/12までにｺﾒ返無ければ、書きますね！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b69d7f8205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2012年8月27日 16時
