意外な弱点 ページ23
夜、あたしと蘭丸は夜の校庭に立っていた。
けれど、別に忘れ物を取りに来た、なんて軽い理由ではなくて、立派な偵察。
腰にはきちんと日本刀を収めているし、服も私服。
「なぁ…いきなりどうしたんだ？そんな服…////」
「まぁ…何となく、だ。」
しかも、ただの私服じゃなくてフリル付きのワンピース。
日本刀とのミスマッチ具合が半端無いけど。
でも、折角蘭丸と二人きりなんだからちょっとデート気分だし、久々に女らしさの訓練にもなる。
それと、理由はもう一つ。
天下の武道少女、なんて騒がれてるあたしだが、それは生きてる人間限定。
要するに、幽霊とかに関しては死ぬほど怖がりだったりする。
…吸血鬼と付き合っているのに。
しかもこれから入るのは怪談の定番である夜の学校。
肝試しや遊びじゃない事はよく分かってるけど、今すぐ帰りたい気分だ。
その気分を少しでも軽くしようとこんなカッコをしたわけだが。
「……もしかして怖いわけ？
あの、中村Aが、まさか幽霊駄目だなんて…あはは!!」
蘭丸の声に、いつもの数倍飛び上がってしまう。
思い詰めすぎてたせいか、見透かされたみたいだ。
…というか、そんなにからかわなくてもいいんじゃ…!!
「べ、べべつに、怖くなんか…ぁ……!!////」
誤魔化したところで、首筋に蘭丸の牙が深くささった。
襲ってくる気持ちよさが、恐怖を曖昧にしてくれる…。
そして、その後すぐに、唇が暖かくなった。
濡れた感触が、あたしの唇越しに伝わる。
吸血の後にするキスは、催眠術をかける時にするものだけど…何をする気なんだろうか？
「落ち着いて、リラックスするようにしてやったぞ。」
リラックス…？
本当だ、身体が解れて、恐怖も薄れてる。
「怖かったらすぐ頼れよ。
俺がお前を守るんだからな。」
そっぽを向きながら、蘭丸はあたしの手を繋いでくれた。
暖かい…。
付き合う前から、ご飯と吸血鬼って関係上、色々ボディタッチは多かったが、
こうやってほんの少し肌がふれるだけで、蘭丸の温もりを感じれるんだ……。
何か、改めて照れ臭い。
「…ありがとう////
よし、じゃあ偵察開始!!」
あたしと蘭丸は、意気揚々と夜の学校に足を踏み入れた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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瀬令瑠菜(プロフ) - なんのことですか？ (2013年5月5日 8時) (
レス) id: bd8e33d816 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰさん» そうです＾＾ (2013年1月12日 21時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ-さん» 読みたいといってくださるのは、とてもうれしいです＾＾ その人に見せるだけなら構いませんよ♪くれぐれも、転載などはしないようにお願いします。 (2013年1月11日 20時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰ - 「違反」にした人、といてください！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b06aef17b4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ- - 友達にこの小説のこと話したら「読みたい！」って。でも、PCも3DSも持って無い人いて。自分のノートに書き写したいのですが、いいですか？1/12までにｺﾒ返無ければ、書きますね！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b69d7f8205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2012年8月27日 16時
