決断 ページ20
あたしは棒立ちのまま、頭だけを物凄いスピードで働かせていた。
風の言う通りにすれば、基山先生にかなりのダメージを与えることになる。
元々、傷を負っているのに、そこに更に精神的ダメージを与えてしまったら……
けれど、このままにして何が起こるか分からない。
学校に居た基山先生がこんな事になっているのだから、きっと学校で事件が起きたのは間違いない。
そうすると風の指示は当たっていたってこと。
従うのが筋かもしれない。けど。
夢から覚める直前の風の言葉だけが引っ掛かる。
僕は君達の味方でも、彼らの味方でもないよ。
そう、言っていた。
だとしたら、容易に信じられない。
……でも。
やっぱり何かしなくちゃ始まらない…!!
「神童!!悪い!!」
あたしは咄嗟に神童の手から吸血殺しを奪い、
そして奏でた。
久々に聞くもの悲しいような…綺麗な響き。
但し、それは人間にとって。
吸血鬼には、精神的ダメージを与える兵器となる。
「ぐっ……!!??」
「バカ、止めろA!!」
基山先生だけでなく、蘭丸や狩屋、剣城までも苦しんでいる。
あたしはワンフレーズ奏でると、即座に笛を離した。
「皆……大丈夫!!??」
「大丈夫もクソもねぇだろ!?
いきなり攻撃しといて…何のつもりだよ!!」
狩屋の言葉が胸に刺さる。
何のつもりかなんて、あたしが聞きたいくらい。
「基山先生は!?」
あたしははっとして基山先生に駆け寄った。
意識が落ちたのか、目を閉じて動かない。
「A……どうしてこんな事…」
蘭丸があたしの肩にそっと触れた。
けど…聖獣のアドバイスだ、なんて言えるはずない……!!
あたしは口を閉じて俯いた。
その時。
「いや、Aちゃんの判断は正しかったよ。」
まさかのあたしを援護する声が聞こえた。
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瀬令瑠菜(プロフ) - なんのことですか？ (2013年5月5日 8時) (
レス) id: bd8e33d816 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰさん» そうです＾＾ (2013年1月12日 21時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ-さん» 読みたいといってくださるのは、とてもうれしいです＾＾ その人に見せるだけなら構いませんよ♪くれぐれも、転載などはしないようにお願いします。 (2013年1月11日 20時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰ - 「違反」にした人、といてください！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b06aef17b4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ- - 友達にこの小説のこと話したら「読みたい！」って。でも、PCも3DSも持って無い人いて。自分のノートに書き写したいのですが、いいですか？1/12までにｺﾒ返無ければ、書きますね！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b69d7f8205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2012年8月27日 16時
