心の隙間 ページ11
「何で…吸血鬼を…」
狩屋が振り絞るような声を出すと、今度は優一さんが口を開いた。
「さっき…《喰う》って表現をしたけど…それが関係してくるんだ。」
《喰う》。確かに、それは不思議な表現だ。
そんな外傷、なかったのに…
「喰う、っていうのは肉体を食べるんじゃないよ。
…魂が動物として具現化するって話はさっきしたよね？」
あ……
魂が動物として具現化する。
もしそれが本当なら…
「まさか…魂を……？」
あり得ないという思いを込めて溢した言葉は、優一さんの頷きを引き起こした。
「そう。聖獣は、魂を食べるんだ。
…といっても、食べるのはほんの一部だけどね。
そして《喰われた》人の魂の隙間に、聖獣使いが自分の魂を入れれば、意のままに操れる。
さっき、Aちゃんを襲ったみたいにね。」
魂を…食べる…!!??
「そして、吸血鬼の魂は普通の人より濃い。
吸血鬼を《喰う》方が効率がいいんだ。
その分、操りにくくはなるけどね。
それに、他に目的があるのかもしれないけど…」
だから…吸血鬼なのに簡単に倒せたのか…。
魂を《喰う》なんて信じられないけど…
そもそも魂から動物を作るって話から突拍子もないし、吸血鬼が居る世の中だしな…。
「…こうなった以上、早く対策を練らないとね。
俺は綱海さんと話し合うから、君たちは早く寝るように。」
そう言い残して優一さんは綱海さんと倒れた吸血鬼と共に虚空に消えた。
「…俺達も、早く寝るぞ。」
「うん……」
最早皆の兄貴分となった剣城に促されるまま、あたし達は部屋に向かった。
「A…大丈夫か？」
蘭丸が心配そうにあたしの手を握ってくれる。
温かい手の感触に、少しだけ心が満たされる。
けど、まだ隙間が埋まらない。
シュウ。
シュウがもし聖獣使いなら。
吸血鬼達を襲ったのは…シュウ？
蘭丸達の…あたしの敵なのか？
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瀬令瑠菜(プロフ) - なんのことですか？ (2013年5月5日 8時) (
レス) id: bd8e33d816 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰさん» そうです＾＾ (2013年1月12日 21時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ-さん» 読みたいといってくださるのは、とてもうれしいです＾＾ その人に見せるだけなら構いませんよ♪くれぐれも、転載などはしないようにお願いします。 (2013年1月11日 20時) (レス) id: 8c6c9b61f4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫ｰｱﾔｶｼﾋﾒｰ - 「違反」にした人、といてください！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b06aef17b4 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫-ｱﾔｶｼﾋﾒ- - 友達にこの小説のこと話したら「読みたい！」って。でも、PCも3DSも持って無い人いて。自分のノートに書き写したいのですが、いいですか？1/12までにｺﾒ返無ければ、書きますね！ (2013年1月11日 18時) (レス) id: b69d7f8205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2012年8月27日 16時
