12話 ページ9
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いい顔をする刀剣は一振もいなかった。
だがダメという言葉を発する刀剣もいなかった。
結局2日後に会うことになった。
場所は政府のとある一室。付き添いは刀剣一振。
信「大将、大丈夫だよ。俺が隣にいるからね。」
『…うんっ…ありがとう信濃』
母が待機しているその一室までの間は随分と長く感じた。
緊張している彼女の小さな手を、信濃はずっと握ってあげていた。
前を歩く棗がとあるドアの前に立ち止まる。
棗「着きました。」
上のセンサーが発動し、ドアが自動で開いた。
中へ入る棗の後に続く。
『…！』
奥の方に涼がいるのが見える。
その横にある椅子の上には一年ぶりの母がやつれた姿で座っていた。
気配に気づいた母はゆっくりと顔を上げ、棗達の方を向いた。
母「…A……？」
今にも消えそうな声で娘の名前を呼ぶ
Aはビクッと小さく反応し、目を逸らした。
棗達はそんな彼女の反応を、どこか悲しげに見ていた。
棗「僕と涼はこれで失礼します。外にいますので何かありましたらいつでも呼んでください。」
棗は信濃に頼んだとの合図を送り、涼と共に部屋を出た。
ドアが締まり、沈黙が続く。
それを破ったのは母でもAでもなかった。
信「大将、座りな？立ったままじゃ疲れちゃうよ。」
信濃はAを母の向かいの椅子に座るよう優しく促した。
勿論彼はまだ母を信じている訳では無い。Aをすぐに守れるよう警戒心を備えている。
沈黙がまた続く。30秒、一分、5分と…………
母「……ごめんなさい」
『！』
何分も経って、出てきたのはその一言だった。
驚いたAは顔を上げた。
そして目の前の光景に更に目を見開き、戸惑う。
母「こめんね…本当にごめんなさいっ……」
『ぁ…っ』
まるで止まることを知らないように涙が次々と溢れてくる。家にいた頃、母はほぼ毎日のように泣いていた。声が枯れるくらい悲痛な声だった。
Aは何か思い立ったのか、椅子からおりて母の元へ駆け寄った。
止めようとした信濃だが、手を途中で引っ込めてしまった。
『…なかないで……？』
辛そうに母の頭を小さな手で慰めるA
信濃はただその光景を静かに見守っていた。
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めい(プロフ) - 鈴桜さん» はい！付け加えたんです！リメイク前と内容違うところも多少出てきます！笑 (2021年2月15日 18時) (
レス) id: bc1517f0d8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - ﾊﾞｼﾊﾞｼ･･乱を治すために無茶しないでよ！！リメイクする前になかった団子話しや鶴丸さんのサボりはなかったよね？ (2021年2月15日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - めいさん» めいさん！！合作作品で話したい事があるからきてくれない？ (2021年2月14日 20時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - いろえんぴつさん» 読んでいたたぎありがとうございます！笑笑笑 続きも頑張ります(￣^￣)ゞ (2021年2月13日 23時) (レス) id: bc1517f0d8 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» ああ！ありがとうございます！気づかなかったですっ！！（土下座） (2021年2月13日 23時) (レス) id: bc1517f0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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