4話 ページ1
＿＿長谷部side
執務室で書類を整理しているとノック音が聞こえた。
へ「入ってくれ」
『しつれいします』
あ、主！？
へ「主、どうされましたか？」
見ての通り我が主はまだ幼い。
それゆえ書類仕事は我々近侍が代わりに行っている。
勿論苦と思う刀剣は誰一人としていない。
なんせ主のためだ。書類だろうとなんだろうと、主のためならば寧ろ喜んでやらせていただく。
『あの…おしごとでなにかおてつだいできる？』
このセリフを聞くのも1回目ではない。
主は自分のやるべき仕事を我々にさせて申し訳ないと常に思ってくれている。
気にしなくていい、と伝えても納得はいかないようだ。
へ「お気持ちは有難いですが、お仕事はもう少し主が大人になってからにしましょう。」
こう言うと主はいつも落ち込む顔で頷く。
はっきり言おう、心がズタボロだ←
へ「(！…そういえば、主もこの歳だと現世で言う小学校……寺子屋に通い出す時期だったような。)」
仕事の事はさておき、主に読み書きを覚えさせることは必要だ。
だが審神者になった以上本丸と現世を自由に行き来出来るはずもない。
だが、せっかくの機会だ。これも主のため…。
へ「では、主。勉強はいかがでしょう？」
『おべんきょう？』
へ「はい。勉学に励む事で、読み書きもできるようになります。まずはそこから始めましょう。」
『おべんきょう……うんっ、おべんきょうしたい！』
期待通りの答えが返ってきた事にほっとした。
へ「では棗様達には話を通しておきます。またお知らせします。」
『うん！ありがとう、長谷部。』
そう言って、主は小さく手を振ると静かに襖を閉めタッタッタッと走っていった。
へ「……人の子の成長は早いもんだ。」
燭「そうだね。」
ちょうど主が出た廊下の反対側の方の襖は全開で、そこから燭台切が茶を乗せたお膳を運んできていた。
燭「昨日新しく来た仲間が入れたお茶なんだけど、君もきっと気に入ると思うよ。」
昨日…ああ、鶯丸と言ったか。
へ「そうか、わざわざすまない。」
一口啜ってみると案外悪くない。
へ「旨いな。」
燭「よかった。息抜きも大事だからね。」
さて、どう話を通そうか。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» はい！付け加えたんです！リメイク前と内容違うところも多少出てきます！笑 (2021年2月15日 18時) (
レス) id: bc1517f0d8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - ﾊﾞｼﾊﾞｼ･･乱を治すために無茶しないでよ！！リメイクする前になかった団子話しや鶴丸さんのサボりはなかったよね？ (2021年2月15日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - めいさん» めいさん！！合作作品で話したい事があるからきてくれない？ (2021年2月14日 20時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - いろえんぴつさん» 読んでいたたぎありがとうございます！笑笑笑 続きも頑張ります(￣^￣)ゞ (2021年2月13日 23時) (レス) id: bc1517f0d8 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» ああ！ありがとうございます！気づかなかったですっ！！（土下座） (2021年2月13日 23時) (レス) id: bc1517f0d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
