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再度、流星が僕の名前を呼んだ。
青「神ちゃん!言ってや!助けてって、俺らに言ってくれ!」
緑「…助けてぇ、っ」
父「何してるんだ!!!」
乱暴にドアが空いて。そこには父さんと母さんがいた。二人共息を荒らげて、鬼のような顔をしている。
父「何してんだ!はやく捕まえろ!!」
父の使用人達が慌てて僕を捕まえようと走ってくる。
緑「ど、どうしよ!」
健「窓から、飛び降りて。」
緑「む、無理やってぇ!」
健「大丈夫!流星がきっと受け止めてくれる。信じて!」
緑「でも、足に、…あれ?」
いつの間にか鎖は足から外れて僕は自由になっていた。
緑「健人が、とってくれたん?」
健「昨日風磨が鍵を作ってくれたんだ。また、会ったらお礼を言ってあげて?きっと喜ぶから。」
…風磨ってすごい人やったんや…!
緑「 ありがとう!僕、絶対お礼しにいくから!」
健「うん。……あ!ちょっとまって!」
僕が飛び降りようとした瞬間、健人が急に僕の手を引っ張った。
健「…兄さんって、流星のこと''好き''なんだよね?」
それだけ!
そう言って健人は僕をトンと押した。
緑「えぇぇぇぇぇぇーーー!!!」
僕は叫び声とともに真っ逆さまに流星の元へと落ちていった。
青「神ちゃん!」
赤「大丈夫か?」
緑「う、うん。なんとか…」
久しぶりに見るみんなの顔。
1週間あってへんかっただけやのにいろいろありすぎて、めっちゃ懐かしい…。
自分が落ちてきた方を振り返ると健人が手を振っていた。
健「兄さん!またね!」
緑「おん!またな!」
笑顔で、またね。を約束した。
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車内
赤「てか!神ちゃん髪切ってるやん。」
桃「ほんまや!似合ってんで!」
緑「これな、健人に切ってもろてん!のんちゃん!ありがとう!」
青「髪短い方がいいで。かわええ。」
緑「…あ、うん。」
____流星のことが好きなんだよね?
あの時の健人の言葉が蘇って、意識しすぎて流星の顔見られへん…!!
僕の顔、赤くなってへんかな?
…やっぱ、僕、流星のこと好きなんかな?
いやいや、健人が言ったのは友達として…やんな?
うわ、どーしよ!
なんか意識したらめっちゃドキドキしてきた。
てか、もしかして、今まで心臓がおかしかったんってこのせい!?
しげに、相談してみよかな…?
その時、僕は自分のことに精一杯で少し悲しそうに目を伏せた流星に気づくことができへんかった。
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kt.(プロフ) - かすみんさん» ありがとうございます(*´∀`)もう少し続きますので、良かったら見てください! (2017年5月29日 23時) (レス) id: bde8abe515 (このIDを非表示/違反報告)
かすみん(プロフ) - このお話大好きです!読みやすいしすごくきゅんきゅんします!これからも更新頑張ってください! (2017年5月28日 3時) (レス) id: 17c27466bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kt. | 作成日時:2017年5月7日 16時