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side 健人
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初めてあった人なのに、不思議な感覚だった。
まるで、昔から知っているような…。
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その人がお父さんの元に行きたいと言うから連れていったけど、何か、…不安な気持ち。
悪いことをしてるってわかってる。でも、こっそりお父さんの部屋を遠くから覗き見していた。
しばらくしても、あの人が出てこないから不安は思い違いだったんじゃないかって思って自分の部屋に帰ろうとした時、お父さんの部屋の扉が空いて、出てきたのはボロボロになったあの人。
倒れたあの人をそばにいた使用人達がどこかへ連れていくのを見て、気づかれないように慌てて追いかけた。
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部屋に入ると、あの人は鎖を足に繋げられていて、傷の手当もされていなかった。
「うざい。」
そう言われた時、俺は中学生の時のことを思い出した。今でこそ、女の子達にモテて、男友達も沢山いるけれど、いじめられていた時もあった。でも、なんでか、ある時急にそのいじめが止んだんだよね。
いじめられていた時に、何度も「うざい」って言われた。
…だから、少しショックだったのは本当。
でも、あの人の「うざい」は俺を傷つけるために言ったんじゃないって事がわかってしまった。
なぜって?
そんなの俺にもわからない。
…でも、絶対だって言いきれるよ。
だから、あんな事言われても、引き下がれなかったし、欲を言うとお父さんとどんな関係なのか知りたかった。
家の人に見つからないように、救急用品を拝借し、キズの手当をした。
あの人はすぐに眠ってしまったけど、何度も、何度も、苦しそうに、呟いていた。
「ごめんなさい。」って
そういえば俺はまだ名前も知らないんだよな。
健「起きたら、名前教えてくださいね?」
あの人の前髪を撫で、俺は部屋を後にした。
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kt.(プロフ) - かすみんさん» ありがとうございます(*´∀`)もう少し続きますので、良かったら見てください! (2017年5月29日 23時) (レス) id: bde8abe515 (このIDを非表示/違反報告)
かすみん(プロフ) - このお話大好きです!読みやすいしすごくきゅんきゅんします!これからも更新頑張ってください! (2017年5月28日 3時) (レス) id: 17c27466bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kt. | 作成日時:2017年5月7日 16時