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緑｢失礼、します。｣
できるだけ無礼な動作がないように心がける。
両脇に本棚がたくさんあって、いかにも、社長室みたいな部屋。
父さんの、部屋。
ここへ来るのは初めての事やった。
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家に帰ってすぐ、使用人に電子機器、荷物、全てを取られてしまった。
緑｢これやったらなんも連絡とられへんやん。｣
使｢お父様がお呼びです、至急くるように。と｣
無視やん…。
緑｢…はい。｣
あぁ、気が重い。
自分の生まれ育った家やのに急に知らんところに来たみたいな疎外感。
この家の人らは僕を一回も見てくれへん。
そのままの意味でおらんやつなんやろなぁ。
弟は、あの中学の時以来見てない。
元気にしてるやろか？
ふと、時になった。
二人の思い出もない、話したこともないし、僕の存在が認識されてるかもわからへん。でも僕の唯一の弟やから、気になっちゃうねん。
それが兄心ってやつ？
緑｢父さんの部屋いくの…嫌やなぁ。｣
つい、気持ちが声になってでていく。
でも、廊下には誰もおらんし、…ん？
緑｢…てかここどこ？｣
下ばっかり向いてたから、どこかわからん所を歩いてたみたいや。
あの部屋からほとんど出たことのない僕はこの家の構造も何も知らん。
？｢すみません、迷ってるんですか？｣
緑｢そう！…で、す｣
振り向いた先にいたのは、弟の健人やった。
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kt.(プロフ) - かすみんさん» ありがとうございます(*´∀｀)もう少し続きますので、良かったら見てください！ (2017年5月29日 23時) (
レス) id: bde8abe515 (このIDを非表示/違反報告)
かすみん(プロフ) - このお話大好きです！読みやすいしすごくきゅんきゅんします！これからも更新頑張ってください！ (2017年5月28日 3時) (レス) id: 17c27466bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kt. | 作成日時：2017年5月7日 16時
