僕らの青春

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弟が生まれてから母が僕の部屋に来る回数は毎日から、三日に一回、一週間に一回と減って、もう数年は部屋にきていなかった。


僕は中学生になり、体ももう小さい時よりは丈夫になっていた。






中学の時、僕はすごく荒れていた。
髪を金髪にして、耳にピアス開けて、制服着崩したりして。今思ったら、誰かに何か言って欲しかったんやと思う。…寂しかったんやと思うねん。



だって、その頃にはもう家に僕の居場所なんかとっくに無かったから。




僕の生活習慣はもうめちゃくちゃやった。
目が覚めた時間帯に学校に行って、退屈になったら帰ってくる。
もちろん僕がいつ出て行こうと帰ってこようと誰も僕のことなんか見ない。さっきも言ったけど、僕は居ないものとして扱かわれてたから。


でも、いくらいないものとして扱うとはいえ、僕の存在は家族の、ひいては父さんが経営する会社のイメージの邪魔やった。



追い払いたくても、世間体のため、僕が家族やから手を出すことが出来んくて、歯がゆい思いをしていた奴らはある事件によって、僕を一気に悪者へと引き立てることに成功した。


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僕は中学三年。
弟は中学一年の時。



弟「や、やめてや！痛い！」
生徒「おらっ！」
生徒「お前、金持ちやからって調子のっとんちゃうぞ！」



校舎裏で弟が複数人の生徒からいじめられとった。



緑「…」



でも弟に近づくのが禁止されていた僕は、いじめを助けることが出来ず、ただ影からみていただけやった。



まぁ、そのあと弟を殴った生徒を呼び出して、止めて！って泣いても許さずにボコボコにしたったんやけどな。



それをその生徒が親に訴え、僕の親にも回り回って連絡がいったのだろう。



翌日、僕は父に呼び出された。

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