虹を待つ (ページ9)

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もろもろ、重要なことを決めてお日様が沈みそうな頃、そろそろ帰ろか。と淳太くんが言って、皆帰ることになった。

また、持ち物はマネージャーさんか後日持ってきてくれるらしい。

黄｢大人に戻ったら連絡してな。｣

｢おっけー。いつもどんくらいで戻んの？｣

皆のコミュ力が高いのもあるかも知らんけど、たった数時間でうちらは割と仲良くなっていた。もちろんさっきの生意気なガキ…やなくて、しげとも。

みんなうちより年上やっていうから、驚きや。
ガキなんかいってごめんな、しげ。

紫｢まちまちやなぁ。…いっつもやったらしげが抱っこしてたら、一日かからんと戻んねんけど、、｣

そう言った後、濵ちゃんはハッとして、恐る恐るしげをみる。

赤｢……濵ちゃん、そんな目で見んな…｣

しげは神ちゃんに拒否られて可哀想なほど落ち込んでる。背景が暗いわ…。

｢まぁ、とりあえず、預かるな？｣

黄｢おん、お願いな。｣

｢任しといてー｣

そうして、騒がしかった一日が終わった。

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あれから、数日、ともは一向に戻る気配がなく、うちの育児スキルは着々とあがっていた。お仕事とかは体調不良ってことになってるらしいけど、それもいつまで持つかわからんし、ファンの子もめっちゃ心配してる。(SNS見た)

ちなみになんでともって呼んでるのかと言うと前に神ちゃんって呼んだ時に｢ともってよんで！｣って、えらい怒ってはったから。…まぁ、ほっぺ膨らまして顔真っ赤にしてるから、可愛いっていう感情しかなかったけど。

緑｢あんな、これ、…Aちゃんに｣

｢お、くれんのー？ありがとうなぁ！｣

ともの手のひらには、可愛らしいお花が。
なにやらモジモジしていたのはこれを渡す為だったらしい。
あとでしおりにしてしげに自慢したろ。

お礼を言うと
キャー！！
と言ってともくんは恥ずかしそうに柱に隠れてしまった。

うーーん。…正直言っていいですか？

めっちゃ可愛い。

｢とーも！今から、お昼ご飯買いに行くけどついてくる人！｣

緑｢はい！とも、いくー！｣

元気に手を挙げて、うちの元に走ってくる。

はぁぁぁ、かわいい。
うち、このままとものおかんになっても全然いい！

…まぁ、それは他の奴らが許さんやろうけど。