虹を待つ (ページ14)

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｢おはよ……う、｣

歩いてきたのはうちの身長よりも高い成人男性やった。

｢ギャーーーーー！！！｣

緑｢え、どうしたん！｣

｢鏡見ろ！｣

緑｢え、なになに！…あ、戻ってる。｣

｢戻ってるちゃうわ！！おま、おま…丸出しやないかい！｣

そうです。
今、ともは服をきていません。
…服を着ていない。

つまり…察して…。

緑｢ほんまや！うわっ、めっちゃはずい！｣

｢とりあえずタオル巻いてこい！！｣

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｢ほ、ほんなら話しましょか…｣

緑｢…う、うん。｣

タオルを腰に巻いただけで上半身裸のともとあんまりそれを見ないように横を向いて話をしているうち。

…何の図やねん。

｢なんで戻ったか分かる？｣

緑｢わからーん。｣

｢小さくなった時のことって覚えてんの？｣

緑｢まぁ、、それなりに…｣

｢じゃあ昨日のことも？｣

緑｢うん…｣

気まずそうに目をそらすとも。いや、神山さん。

｢一個確認なんですけど、うちの予想を言ってもいいですか？｣

緑｢……｣

｢…？どうしたんですか？｣

緑｢敬語…やめて欲しい｣

うっ…かわいい。

ちょっと拗ねたような顔をする神山さんに心臓を撃ち抜かれる。…やっぱり小さい時の面影って残るもんやね。ともがチラついてしゃーない。

｢じゃあ、やめま…やめるけど、｣

緑｢うん！｣

うぅ…かわいい…。

さっきから可愛いしか言ってへんけどニコニコしやがって！可愛いんじゃー！！ほんまにうちより年上なん？信じられへん…。