時代を創る (ページ7)

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次に私の耳に聞こえてきたのは、番組スタッフも含めたその場の全員からの拍手と歓声だった。

私は無事、地面に着く瞬間に受け身をとって着地できたらしい。普段からアクロバットをやっていてよかったと心の底から思った。

ホッとして胸を撫で下ろしていると、マリウスが抱きついてくる。

「Aちゃん〜！そのまま落ちて死んじゃうかと思った！怖いことしないでよ〜！！」

「ごめんごめん、つい夢中になっちゃって…。」

「まぁ、死にはしないだろうけど怪我するかと思って心配したわ。心臓に悪い。」

風磨くんが、夢中になるのはいいけど安全第一な。と頭をポンとしてくる。ごめん…と呟くと、でもさ！と興奮した様子の健人くん。

「ハリウッド映画のアクションシーンみたいでAめっちゃかっこよかったよな！お前、絶対いけるよ！狙っていけよ！！」

「健人！Aを煽らないでよ！私も心配したんだから！Aが怪我するかと思って私、声出なかった…」

「春香そんな怒るなよ、かっこよかったよなぁ？」

健人くんは、興奮がおさまらず勝利と聡ちゃんに同意を求めている。勝利はまあね、と言うと

「たしかにかっこよかったけど、風磨くんと春香ちゃんが言うように俺もすごく心配したから。程々にね。」

「う…すみません…気をつけます……」

一言も発していなかった聡ちゃんは、誰にも聞こえないくらいの声で

「かっこいい…」

と1人呟いていた。

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