時代を創る (ページ42)

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4人が揃って座ってるのを見つけたマリは嬉しそうに駆け寄り、聡ちゃんも私も続いて駆け寄った。

「4人ともー！なにしてるの？休憩？衣装見た？」

「そんな一気に聞いても答えられないでしょー」

「4人揃ってここにいるなんてどうしたの？楽屋は？」

マリにツッコミながらも私も嬉しさは隠せずニコニコしてしまうが、聡ちゃんの言う通り楽屋ではなくなぜ4人でここにいるんだろう。

私達とは変わってあまり明るそうな雰囲気ではない4人はなんだか言いづらそうにしていた。

口を開いてくれたのは健人くんだった。

「俺らの楽屋にジャニーさんも居たんだけどさ、中居くんが来て、2人で話したいから4人は外で待ってろって言われたんだよね。」

4人の顔が晴れないのが少しわかった。2人でいったい何を話しているんだろうか…

はてなマークの私達3人に春香ちゃんが声をかけてくれる。

「大丈夫、多分だけど悪い話じゃ無いと思う…。実はね…？前々から中居くん、私達がグループを分裂されたこと心配してくれてたんだよね。」

だから、そのことをジャニさんに話してくれているんじゃないかな？そんな雰囲気だったし…、と自分の手を見つめながら話す春香ちゃん。

そんなことがあったなんて全然知らなかった。

「だから大丈夫だよ、大丈夫。きっと大丈夫だと思う。」

「そんなことよりお前ら3人揃ってなにしてんの。」

自分にも言い聞かせるように言う勝利に、やっと口を開いた風磨くん。

私は黙って勝利の隣に座って肩を叩いて「きっとそうだね。」と言った。

マリと聡ちゃんも続いて座り、マリが「飲み物買いに来たんだよねー」とニコニコ言う姿を見て、マリはこのグループの癒しだなぁと感じた。

「久しぶりに7人で揃ったね！」

またニコニコで言う聡ちゃんを見て、4人も少し緊張が溶けたのか、笑みを浮かべて「そうだね。」「確かに。」などと口にしていた。

また戻りたいと焦がれ続けた空間が確かにそこにあった。

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