時代を創る (ページ37)

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そうこうしている間に和田さんが入ってきて始まるオープニング。

すると、私達にセクチャンの衣装を作ったと渡してくれた。ずっと青のジャージと黄緑のジャージだったから、新しい衣装を着られるのはとても嬉しい。メンバーも同じでワイワイと袋から衣装を取り出していく。

つなぎだ！メンバーカラーだよ！とマリも嬉しそう。私、聡ちゃん、マリ、勝利はパキッとしたメンバーカラーだけど、春香ちゃんは薄ピンクで可愛い感じ、健人くんはデニムっぽくオシャレな感じ、風磨くんはセピア感のある紫でちょっと本人は不満っぽい。

「なんか、俺だけガラ悪くない？大学の近くにこういう人いる…」

「でも風磨似合いそうじゃん、着てみなよ？」

えーでもさー、着るけどさー、と不満気な風磨くんに、ほらほら着たら似合うと思うよ、髪色も今明るいしさ、と風磨くんにつなぎを当てながら話す春香ちゃん。

「とりあえず着替えよっか。」

そう言う勝利に続いて健人くんもSexy着替えタイムだ、とキメ顔。Sexy着替えタイムってただのSexyな着替えになってない？と思うのは置いておいて、私達女子チームは用意されていたパーテーションの裏に着替えにいく。

着替え終えた私達は互いに見て、つなぎって女子は着こなしずらいのかも？と首を傾げた。どうしても作業感が否めないというか、凹凸がわからず寸胴に見える。

すると、春香ちゃんがわかった！と私のつなぎに手をかけた。え？えっ？と言っている間に上半身を脱がされ、腰のところでキュッと結ばれた。

「これなら女子でもいけるでしょ！」

「春香ちゃん天才！さっきより可愛い！」

ふふんと笑い、私もやろー、と言う春香ちゃん。モデル仕事もやるだけあって、オシャレな工夫が上手だなぁと感心する。

鏡に映る自分を見てると、A！ヘアセットもしようよ、と声をかけてくれる。軽く巻いて下ろしてただけの私の髪を見て、黄色の服だから三つ編みとか似合いそう！とふわっとした三つ編みにしてくれた。

ありがとう！と言いながら振り返ると、同じく巻いて下ろしてただけの髪を下の方でツインテールにしている春香ちゃん。それもまた、春香ちゃんの薄ピンクのつなぎとよく合っている。

「春香ちゃん、魔法使いみたいだね。」

「ふふっ、Aが似合ってくれるからだよ。」

準備できたー？と待ちくたびれていそうなメンバーの声に出ていくと、かわいい！2人とも似合ってるね！と絶賛されたのは言うまでもない。

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