say goodbye２ (ページ5)

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__Shigeaki side. ページ5

「やーやー、シゲちゃん！久しぶりやなぁ」

「久しぶりです。丸山くん」

「あれから、吸血鬼事件はどうなったん？」

「あー…それはもう、色々ありましたよ。」

「お、詳しく聞かせてぇや」

撮影後、俺は親友の丸山くんと飲みに行った。
丸山くんはNEWS内で起こっている吸血鬼事件を知っていて、相談に乗ってくれる。
また新しく色々あったと伝えると、興味津々という感じで身をずいっと乗り出してきた。

「最近は、増田が多いですねぇ」

「…増田くん？」

一瞬、丸山くんが真剣な表情になった気がした。
でもすぐにいつもの表情に戻り、気の所為だったかもしれないと自分に言い聞かせ、邪念を払った。

「丸山くん、今年最後の満月って29日ですよね？」

「せやな」

「その日、増田がなにかするそうなんですよ。なんだと思います？」

「そんなん、俺もわからんわぁ」

「ですよねー…」

少し遅くなったが、お互いに生ビールをぶつけあった。
グビグビと、喉に通す。
仕事終わりのこれはまさに最高だ。

「シゲちゃん、最近執筆の方はどうなん？」

「あ～…順調ですよー？」

「おーええなぁ、ええなぁ、楽しみやわー」

「本当ですか？じゃあ俺も頑張らないと」

丸山くんの楽しみという言葉を聞いて、頑張らなきゃと思った。

「シゲちゃん、クリスマスはどうするん？」

「えーと…イブはメンバーと過ごします。増田が企画してくれて。本当、いつぶりって感じでるけどね」

「ほー…なるほどなぁ、俺もイブはメンバーと過ごすねん。」

「仲いいですね」

「そんなん、そっちもやん！」

丸山くんはどうやら増田という言葉になにか引っかかるらしい。
顔をしかめる。
まっすーと友達になりたいのかな。

「丸山くん、増田と何かありました？」

「いや、別に？なんもあらへんよ？」

「だってさっきから、増田の名前出すと顔しかめてますよ？」

「気の所為やってぇ！」

丸山くんは明るく笑い飛ばしてから、いつの間にか運ばれてきていた焼き鳥を頬張った。