say goodbye２ (ページ30)

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__Masuda side. ページ30

「ふふ…っ」

「な、中丸…？」

中丸から漏れた小さな笑い声に少しビクつく。
最近、中丸はどうしちゃったんだろう。
前はこんなんじゃ無かったのに。

「まっすー？隠すなよ。何か新しい情報が手に入ったんだろ？」

中丸が俺を見つめる。
本当は言いたくないんだ。
今のコイツは危険だから。

「…正体、表したよ。」

「そっか…で、どうだった？」

「白。」

「は…っ？しろ…？」

思わぬ回答に中丸は目を丸くしてソファから身を乗り出した。

「アイツは、手越の跡を消したんだ。」

「ばか…その跡を消した正体がアイツって決まってないだろ、？」

「…俺は小山と一緒にいた。だから…、
シゲしか考えられないんだ。」

「…振り出しかぁ」

俺たちは、何がしたいんだろう。
俺は、何がしたいんだろう。
メンバーの事を裏で探って、友達に情報を流して。

「…うん。」

「っていうか、NEWSどうなってるの？まともな奴が1人もいないじゃん。…いや、もしかしたら1人はいるか。」

中丸が鼻で笑う。
本当だよ。本当だよな。
どうなっちゃってんだよ、本当。

「…あと」

「…ん？」

「手越が、誰かと繋がってるっぽいから」

「手越ィ…？」

「うん」

「誰と？」

「…わからないから、気をつけて」

中丸は疑いの眼差しを俺に向けながらもコクコク頷いた。
まぁ、俺は手越と繋がっている奴の正体は知ってるんだけど。
今のお前には、教えないよ。

「まずお前だろー？そしてシゲに…グレーが手越と小山か…でもこの中の1人は黒だから…」

中丸はNEWSのメンバーの白黒を分けている。
必死に。
何がしたいんだろう。
お前にはNEWSのことは関係ないのに。

…なんて、今のこいつにそんなこと言う勇気なんて少しもないんだけど。