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__Tegoshi side. ページ28
夜中、ふと、目を覚ました。
仮面の男の香りが鼻の奥に残っている。
どこかで嗅いだことのあるようなあの香り。
なんで、気が付かなかったんだろう。
あの時はまだ仮面の男の香りが鼻に強く残っていたから周りの匂いに気が付かなかったのか。
はたまた、同じ匂いだから気が付かなかったのか。
「あの仮面の男…」
あぁ、そうだったんだ。
あの匂い。
忘れるはずがなかったのに。
俺…最近本当どうしちゃったんだろ。
こんなに身近に同じ匂いの人がいたんだ。
GIVENCHYのULTRAMARINE。
あの仮面の男の正体は、
きっと、
いや、絶対。
.
.
.
.
.
「シゲ…」
お前だったんだ。
__Shigeaki side.→←__Koyama side.
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作者名：カミ | 作成日時：2017年2月5日 19時
