__Shigeaki side. ページ17
ついさっき小山にもらった十字架のネックレスを首にぶら下げてみる。
うん、かっこいい。
普段あんまりネックレスとかつけないけど。
とっておくだけならいいかななんて。
『次の満月に』
気づいていた。
気づいていないフリをしていた。
みんなは気づいているのだろうか。
気づいていても、一体どこまで。
これからの未来は見えているのだろうか。
「ふぅ」
ため息に似たものを吐いて、パソコンの前に座る。
書いてあった小説を1回保存して、インターネットを出す。
検索欄にたった「吸血鬼」と三文字だけ。
検索ボタンを押す。
「…ふぅん」
出てきたサイトを上から順番に見ていく。
どれも書いてあることは同じだった。
吸血鬼の嫌いなもの、生態、歴史。
どれもこれも本当なのかと疑いたくなるほどのものだ。
「やっぱ宛になんないか」
パソコンの画面を見ながら深いため息をつく。
まぁ元々あんまり期待はしてなかったけど。
今度本でも借りてこようかなんて、無駄に知識を入れたがる俺の本能に微笑した。
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作者名:カミ | 作成日時:2017年2月5日 19時