095 ページ46
You side
私がノーマンを引っぱたいた後
医務室戻るとエマは松葉杖で立っていた
エマ「やっぱり嫌だよ 行かせちゃダメだ
今止めないとノーマン本当に死んじゃう！」
レイ「無理だ、もう止められない
そろそろ
ママの目もあるし
何より奴自身完全に死ぬ気でいる
死にたくないはずなのに...
怖くてたまらないはずなのに...」
こんなに震えながら話すレイは
今にでも崩れ落ちそうで
何もしてあげられない自分が憎くなる
エマ「じゃあやっぱり尚更止めないと！」
『ダメなの！』
私の叫びに2人は驚き
目を見開いて私を見る
『下手に動いて捕まって
それこそノーマンは犬死にだよ！全部台無し！
ノーマンだって好き好んで出荷されるわけじゃない！』
レイ「何もできない...
できないんだ...チクショウ...」
エマ「A...」
『エマ、見送りに行かないと後悔するよ
レイは私がそばに居るから 行っておいで』
エマは少し考えると
私にゆっくり頷いて医務室から出ていった
『レイ...ごめん』
レイ「何でAが謝るんだよ」
『もう何も言わなくていい
レイが辛いのは分かってる』
私はレイの隣に座ると
いつもされているように
ゆっくり、力強く抱き締めた
小さく聞こえる嗚咽と
少しずつ湿っていく私の肩
次第に私を抱き締め返す腕の力が強くなる
『レイ...？』
そろそろ見送りに行こうと
名前を呼ぶや否や
私はそのままベッドに押し倒される
『っ...んっ』
激しく降り注いでくるキスの雨は
まるで寂しさを紛らわしているかのようで
私はそれを受け入れることしかできない
苦しくて息をしようと開いた口に
生暖かいモノが入ってくるのがわかる
『ｲ...レイッ...』
彼の胸を少し叩くと
我に返ったかのように止まるキス
私と目が合うと途端に赤く染まる頬
そして彼の目から一滴の涙が私の頬に落ちた
レイ「悪ぃ...」
『ねぇレイ
私はいなくならないよ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリス - 私もレイと同じ幼児期健忘起らなかったｗｗ (2019年10月13日 22時) (
レス) id: a73556f156 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - 頑張って下さい！ (2019年8月11日 21時) (レス) id: f2eaad1df7 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - まる。さん» ありがとうございます|ω･`) 文才ないのにそう言って頂けて嬉しい限りです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします＼(^^)／☆ﾟ (2019年8月10日 11時) (レス) id: 37dd313101 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - いつも更新お疲れ様です。わたしは今日初めて読ませていただいたんですけど、ハマりすぎて一気読みしてしまいました！紫苑さんの文章大好きです（唐突）これからも更新頑張ってください！！応援してます。 (2019年8月7日 16時) (レス) id: 76c9882528 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 叶さん» 今気付きいてすぐ外しました。ご指摘頂きありがとうございます。ご迷惑おかけしました (2019年8月6日 21時) (レス) id: 37dd313101 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫苑 | 作成日時：2019年8月5日 12時
