〇かぜぎみ ページ8
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昨日からずっと鼻水すすってるなとは思ってた。
「 ……8度6分 」
なんか寒ない？って寒くもないのに何言ってんだ、とも思った。
渋谷「 A〜、のどいたい 」
すばるくんが風邪をひいた。
渋谷「 のどめっちゃいたい、つば飲み込まれへん 」
そういえば先週、バイト先の女子高生がバイト中に熱出して帰って大変だった ってぶーぶー文句言ってたなあ
…… 貰っちゃったんだろうなあ
渋谷「 なああ、聞いてる？ 」
「 うん聞いてる、お粥たべる？」
渋谷「 いやや もっと美味いのがいい 」
「 ええ、食欲あるんだ 」
渋谷「 うん、ある なんでも食う 」
とか言って いっつも残すくせに、今日なら尚更だろ
って心の中で悪態つきながら 昨日食べたいって言ってた生姜焼き作ってあげた。
案の定喜んだけど、まあ半分しか食べれず またベッドに逆戻り。
渋谷「 しぬ、Aちゅーするから風邪もらって 」
「 え〜やだ すばるくん絶対看病下手じゃん 」
渋谷「 あほお、俺にだって看病くらいできるわ 」
「 はいはい、そんなこと言ってる暇あったら寝てください 」
ぶーぶー言ってる病人寝かせて ようやく寝入ったところで晩ご飯の食材の買い出しに行った。
寝てる間とか 勝手に出かけてたら怒るから、ちゃんと書き置き残して行ったのに
「 …… で、なにしてんの 」
渋谷「 起きたらおらんねんもん 」
「 だからって玄関で待つことないでしょ 病人だよすばるくん 」
渋谷「 一言いうてから行けや 」
「 言ってたら大人しく見送ったの？ 」
渋谷「 …… ひきとめる 」
ほら だから何も言わずに行ったんだよ
「行くな」って手握って離さないすばるくん想像できるし、そんなすばるくんが可愛くて結局行かない自分も想像できる。
渋谷「 もう飯とかええから 」
「 よくない 」
渋谷「 一緒寝ようやあ 」
「 わたし風邪じゃないもん 」
渋谷「 移せば俺は治るやんかあ 」
いや 移してんじゃねえよ
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作者名：oreo | 作成日時：2019年4月22日 0時
