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帰宅から約2時間
ご飯を作ると言ったら 「 やだ 」
食べに行くかと聞けば 「 やだ 」
じゃあお風呂はいる? 「 やだ 」
すばるくん眠たいの? 「 違う 」
第三次反抗期か?と思うほどのイヤイヤっぷりでもうお手上げ
諦めて大人しくすばるくんのされるがままになるか、と思って深くソファに腰を沈めた瞬間
渋谷「 Aすき 」
「 ん? 」
渋谷「 んーまあ、さみしかった 」
「 …… へへ うん 」
渋谷「 しばらく旅行とか、禁止で 」
「 ラインちゃんと返してもダメ? 」
渋谷「 うん、だめ 俺とならいいけど 」
遠回しに旅行いきたいって言われちゃった、違うかもだけど
いつもならしない あまあい顔して、ご満悦そうにまたぎゅ、と腕に絡みついてくる。
渋谷「 Aのにおい 」
「 なにそれちょっと気持ち悪いよ 」
渋谷「 …… なんか気づかん? 」
「 ん? 」
渋谷「 おれ におい 」
ソファの上で体育座りして私を見上げてたすばるくんが そう言いながらグリグリ頭を押し付けてくる。
ああ、そういうことね
「 シャンプーだ 」
渋谷「 うん、おまえの使った 」
「 寂しくて? 」
渋谷「 おまえのにおい、安心する あまいけど 」
「 バイトの人になんか言われなかった? 」
渋谷「 二人女子高生おるけど、店長のオッサンにだけ言われた 」
「 んはは、渋谷くんシャンプー変えた?って? 」
渋谷「 ん、なんかおかしみたいだねえ!って 」
「 おもしろ、普通気づくの女子高生の方だよ 」
渋谷「 あんまりそんな子と絡んだら、Aちゃんがやきもちやくやろ 」
「 あら 」
そんなこと考えてたんだ 別に話すくらいいいのに、なんて
ほんとはそんなこと考えて話さないでいてくれてるの めちゃくちゃ嬉しい にやけが止まりませんよ
全国の女の子たち、ウチの彼氏できる子でしょ?
渋谷「 この前名前すら間違えられた 新谷さんやて 」
「 そこしぶやじゃないんだ 」
渋谷「 よっぽどやで、多分名札見間違えて覚えられてる 」
「 ふうん、なんか安心した 心配してたわけじゃないけど 」
渋谷「 てかお前の方が男と話してるやろ 」
「 バレた?だって暇だもん 」
渋谷「 暇でも話すなや 」
ふつう、こういうの立場逆な気がするんだけどなあ
昨日までの旅行もたのしかったし、今日もすばるくんはかわいいし、幸せものだなあ
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作者名:oreo | 作成日時:2019年4月22日 0時