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大倉「 あ！せや俺酒買ってきた！ 」
渋谷「 お前、昼間っから酒飲む気？ 」
コンビニの袋ガサガサ言わせながら ちゃっかり三本チューハイ買ってきてるバカがいるんですけど
ちなみにまだ12時にもなってないからね
大倉「 じゃあ一人で飲むし〜 」
すげえよ 人んち上がり込んどいて家主が飲まないのになんで一人でそんな美味しそうにぐびぐび飲めるんだよ
「 お前まだ酔ってないくせにベタベタしてくんな 」
大倉「 あっバレた？こんなもんじゃ酔えへんわ 」
「 こんなとこでベロベロになられたら困る 」
渋谷「 も、いい加減ええんちゃう 大倉離れて 」
しっしっ、てわたしに寄りかかる大倉に 退けってジェスチャーしながら はやくって急かして
これはもしかして アレだったりする？
大倉「 あ、すばるくんヤキモチや？ 」
渋谷「 うるっさい Aもなんで嫌がらんねん 」
大倉「 やば〜かわい〜 でもいいやん、これぐらい 」
「 おま、太腿撫でんのは社会的にアウト 」
渋谷「 おっ前マジで覚えとけよ？二度とこの家上がらせんぞ 」
ぎゅううってすばるくんが大倉のほっぺつまみながら サラッとわたしから引き剥がして、こういうとこすばるくんはかわいい。
大倉も拗ねてぶーぶー文句垂れてるし すばるくんはすばるくんで大倉とわたしの間に壁みたいに座って誇らしげだし
「 可愛いねすばるくん 」
渋谷「 あ？お前の方がかわいいわ 」
大倉「 うーわ、ノロケや 帰ろ 」
渋谷「 おー帰れ帰れ 」
大倉「 Aちゃん今度飯行こな〜！」
ほんとに帰るみたいで ジャケット羽織りながらにこやかにそんなこと言って、案の定すばるくんはそれにお怒りのご様子。
なんだかんだ言って二人とも仲いいから、玄関先ですばるくんが「また来いよ」って言ってるのが聞こえた。
「 バイバイ大倉〜 」
大倉「 すばるくんばっかりじゃなくて俺にも構ってな〜 」
渋谷「 アホかお前 Aはいつでも俺の事で頭いっぱいやねん！」
「 何言ってんの(笑) 」
大倉「 リア充は死んでくださ〜い！ 」
華麗に中指を立てながら大倉は背を向けて帰っていった。
わたし達も玄関からリビングに戻ろうと振り向いたら 一瞬だけ、ちゅってすばるくんにキスされた。
「 び……っくりした 」
渋谷「 仲良すぎんねん、あほ 」
なんて。
今日もわたしのすばるくんは可愛い 。
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作者名：oreo | 作成日時：2019年4月22日 0時
