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すばるくんの 喉乾いた の言葉で休憩の合図。
パパっと軽めのカフェなんか入って、私はカフェラテ すばるくんはブレンドコーヒーを頼む。もちろん店員さんを呼ぶのにもまた一悶着あって
渋谷「 さっきの感じで呼べよ 」
「 いやさっき聞いたんだから今度はすばるくんが 」
とか言ってたら 察しのいい店員さんが「お決まりですか〜」って聞きに来てくれた。すごいねやさしいね
渋谷「 …… てか、よかったん 」
「 ん？ 」
渋谷「 映画行きたかったんちゃうん 」
「 あ〜 そういえば、忘れてた 」
思い返せば、今日は元々わたしが映画見たいからってすばるくんを誘い出して始まったデートだった
でも映画館まで来て 見たい映画教えたら
渋谷「 ウッッワ無理 これめっちゃ怖いやつやんけ 」
「 そうだよ 言ってなかったっけ？ 」
渋谷「 映画としか聞いとらんぞ！これCMの予告ですら怖いやん 」
「 え〜見てくれないの 」
渋谷「 一人で見ろや 俺は適当に時間潰すし 」
「 やだ一人とか 」
結局 わたしが折れて、今度ほかの友達と見に行くことにして今日のところは普通にデートしよっか って。
ちょっとは気にしてくれてたんだ 見たい映画見れなかったけどいいのかなみたいな 、かわいいなあ
渋谷「 ……なに 」
「 なんでもない 」
渋谷「 ……今から行く？ 」
「 どこに？ 」
渋谷「 映画 」
「 え、ほんとに？ 」
渋谷「 …… ごめ、やっぱむり 」
無理して行こうとしてくれたけど ちょっと考えたらやっぱり無理だったんだね、そんなすばるくんが可愛いから今回は大目に見てあげよ
なんて いっつも大目に見てばっかりなんだけどね。
珍しく 俺が払うってまた奢ってくれて、よっぽど映画怖いんだろうなあって思わず笑いそうになるのを耐えて
不器用に差し出された手のひらに指を絡めて、家路についた。
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作者名：oreo | 作成日時：2019年4月22日 0時
